【Ｄ】リリカ、レットウセイやめます。《１》【リリカ】 ページ12
・"リリカやめます"シリーズの続き。
分からない方は前の作品を遡って「リリカ、魔法少女やめます。」から読むことを推奨します。
＊
初めて知った、Aさんのほんとの気持ち。
それはお日さまのようにあったかくて、優しかったんだ。
リリカは今、Aさんと心を一つにしてバトルアリーナへと舞い降りた。
ここは……光と闇のライブステージだ。
まだ誰も降りていないその広い空間を、二人で眺めた。
「……いけるかい、リリカ？」
「……もちろん！」
するとそこに、突然歓声が起こった。
客席にいる人達の声だ。
それと同時に、背後からマルコスくんの声も聞こえた。
「うわあああん！リリカちゃんが戻ってきてくれたあああ！」
「ちょ、何故君が此処に！？」
「マルコスくん！怪我は！？」
「リリカちゃんの魔法で治っちゃったよおおお！」
勢いで、号泣しながら抱きついてきた。
Aさんも一緒に巻き込まれて「ぐえっ」って言ってる。
「良かった……二人共無事で……！
僕はあっちで寝てたけど……僕も二人共大好きなんだからね……！」
震える声が、すぐそばで響く。
そっか、二人がリリカのことを大好きなのは、嘘じゃなかったんだね。
近くでAさんが嬉しそうに小さく笑った。
「……ごめんなさい。
リリカ、二人に迷惑かけた」
「ううん、そんなことないよ……。
そうだよね、Aちゃん？」
「ああ、その通りだ、迷惑だなんて思っちゃいない。
それに、迷惑くらいならかけても良いんだよ？」
「二人とも……」
一際大きな歓声が上がった。
その中から、リリカを呼ぶ声がたくさんある。
「……リリカちゃんの事を大好きなのは、なにも僕達だけじゃ無いみたいだね？」
「っふふ……そのようだ」
二人は顔を見合わせてそう言ってる。
でも、本当にそうなの……？
一歩前に出て、みんなの声に耳をすましてみた……。
《リリカ！リリカ！》
《リリカちゃーん！》
《可愛いよー！頑張れー！》
「……！」
今まで何度も聞いた、聞き飽きた観客の声。
でも今は全然違う。
リリカを呼ぶその声には、夢も愛もこもってる。
だからもう、ちっとも嫌じゃないし、とても嬉しくなった。
そんな希望がたっぷり詰まったみんなの声……。
ほんとの魔法を取り戻したみんなのハート……。
……もっと、聞きたいっ！
「リリカ、いっきまーす！」
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愛里(プロフ) - この小説大好き。もっと挿絵を増やして欲しい！Twitterフォローしたよ。 (2018年9月2日 16時) (
レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 悠真さん» ありがとうございます！！！！そう言われると私も好きになります！！！！（最敬礼！！！！！）（もちつけ） (2017年12月27日 21時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
悠真(プロフ) - 好きです……ｯ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2017年12月27日 0時) (レス) id: 238371ad35 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 李暗さん» バレてしまっては仕方ない。← (2017年12月26日 15時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
李暗 - まじめな顔で面白い事をする鬼神様…第2期…鬼灯ですか？ (2017年12月26日 13時) (レス) id: 32a03187a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レウィシア | 作成日時：2017年11月19日 1時
