【#コンパス】スイレンクエスト【短編集】

【注意事項とお願い】取扱説明書《１》（7/15：歌詞修正） ページ1

題：その、大地を割(さ)く者は。
歌：夜朱(よあけの)A
作詞・作曲：？？？
タイトル考案：？？？


嗚呼、その大地を割(さ)く者は、
変わり行く景色と変わらぬ思いで。
その流れを動かすものは、
始まりの時の皆(みな)との誓い。

《♪》

百や千を優(ゆう)に超える花が、咲き乱れる。
今昔(いまむかし)変わらぬその雨を、潜(くぐ)り抜けてゆく。

咲散(さきち)るは鮮やかに、彩(いろどり)を映したり。
その色彩(いろ)引き連れし川舟(かわふね)よ、われらはひとつ。


嗚呼、その大地を割く者は、
変わり行く景色に振り向く事無く。
ただその力に従いて、
下るよ、先へ、飛沫(しぶき)を上げて。

嗚呼、その流れを行く者は、
時を刻む針が手折(たお)られるように、
数える事は疾(と)うにやめた。
いつしか、遥かな蒼(あお)へと繋げ。

《♪》

(二番)

南の方(みなみのかた)から来たる鳥は、幾許(いくばく)も無く、
南へ伸ばされたる枝にて、巣を作るだろう。

囀(さえず)るは高らかに、その音色(おと)を奏でたり。
歌声引き連れし川舟よ、われらはひとつ。


嗚呼、その大地を割く者は、
変わらぬ思いを抱え、止まりは無い。
ただその風に身を委(ゆだ)ねて、
下るよ、先へ、飛沫を上げて。

嗚呼、その流れを行く者は、
日(ひ)を刻む暦(こよみ)が破られるように、
指折(ゆびお)る事は疾うにやめた。
いつしか、遥かな蒼へと繋げ。


嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼――――。

ただ、流れるままに。
そこに、在(あ)るがままに。

《♪》

吹立(ふきた)つは穏やかに、満欠(みちか)くは安らかに。
万物(すべて)を引き連れし川舟よ、われらはひとつ。


嗚呼、その大地を割く者は、
変わり行く景色に振り向く事無く。
ただその力に従いて、
下るよ、先へ、飛沫を上げて。

嗚呼、この流れを行く者だ。
時を刻む針も、暦も要(い)らない。
ただその風に身を委ねて、
いつしか、遥かな蒼へと繋げ。


＊

＊《２》→

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