男装してても心は女。６【佐野万次郎】

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俺は、真一郎について回った



蓮と会うことがなくなれば全て上手く行くはず



そう信じて



マ「真一郎早く！タイ焼きが冷めちまう！」



真「待て！マンジロー！」



久しぶりの真一郎がいる日々を楽しんでいた



ドンッ



モ「痛ってぇ！」



男にぶつかってしまった



モ２「うわ、痛そー。軽く骨いってるんじゃねぇの？」



モ「だよなー」



腕が痛いと喚く男



そんなに強くぶつかってねぇし



真「すみません！」



俺を守るように前に出て頭を下げる真一郎



モ「腕折れてんだけど、どうしてくれんの？」



マ「真一郎！俺そんなに強くぶつかってない！」



真「黙ってろ、マンジロー」



モ「おい、ガキ俺が嘘吐いてるって言いたいのか？あ？」



モ２「こんなに痛がってるのに」



こいつら、楽しんでやがる・・・



真「本当にすみません」



深く頭を下げる真一郎



モ「もう許さねぇ、ガキこっち来い」



腕を引っ張られる



パシッ



モ「あ？」



真一郎が男の手を払った



真「弟には手を出すな」



モ２「お〜カッコイイね。じゃ、変わりにお前だな！」



ドガ



男が真一郎の腹に蹴りを入れる



マ「真一郎！」



真「ッ・・・動くなよ」



俺を守るように覆いかぶさる



モ「亀かよこいつ！」



ドガ バゴ



頭や背中を殴られたり蹴られたりする真一郎



モ「冷めたわ、今日はこん位で許してやるよ」



男が歩いて行ってしまう



マ「真一郎？」



真「・・・大丈夫か？マンジロー」



壁にもたれかかる真一郎



マ「うん、・・・ごめん」



真「お前を守れてよかったよ」



頭をなでてくれる真一郎



マ「・・・！」



一瞬、視界の端に人が通った



あの目、あの雰囲気・・・



マ「蓮だ・・・」ボソッ



ドクン



急にタケミッチと握手した時と同じ感覚に襲われる



何で今・・・！






ド「おい、マイキー？」



目を開くと、ケンチンがいた



マ「ケンチン・・・？」



急に中学生のころに飛んでいた



ド「昼飯食いに行くんだろ？早くしろ」



マ「え、あ、うん」

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