35話 ページ35
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『早く船戻らないとマキノさんに迷惑だよ』
今日も今日とてマキノさんの迷惑も顧みず、酒場で飲んだくれる集団に頭であるシャンクスの腕を引くが頑として動く気もなく机に突っ伏していた。
ｼｬﾝｸｽ｢ウタぁぁぁ…｣
＿＿＿＿＿＿毎晩こうだ。
酒が入れば一言目にウタ、二言目にも、その後もウタ、ウタ、ウタ。
ルフィにすら辛いのはお前じゃなくて俺だと喚いて当たるほどうるさかった。
…そんなに後悔するならウタを置いてこなければよかったのに。
『ヤソップ達も迷惑だから早く船戻ってよ。シャンクスはいい加減にして』
ﾏｷﾉ｢いいのよAくん｣
『よくないです』
営業妨害もいいとこだ。
昼ですらシャンクス達が居座るから村の人達が近づかないのに夜遅くまで占領するなんて有り得ない。
ﾍﾞｯｸﾏﾝ｢おいAに世話やかせんな。早く戻るぞ｣
そんな中、唯一まともなのはベックマンだけだった。
バシッとシャンクスの頭を叩き、担ぎあげてマキノさんに一言言って酒場を出ていく姿にのそのそと起き上がるヤソップ達。
俺も船に戻ろうと続いて出ていこうとすればマキノさんに呼び止められた。
ﾏｷﾉ｢Aくん、船長さん達はね、寂しいのよ｣
『...え、？』
ﾏｷﾉ｢ウタちゃんがいなくて寂しいからお酒でその寂しさを埋めてるの。だからねAくん｣
船長さん達のこと許してあげてね。
なんて、俺の頭を撫でたマキノさんは悲しそうな辛そうな顔をして俺に言い聞かせるようにそう言った。
＿＿＿＿＿＿そんなの、言われなくてもわかってる。
シャンクス達にとってウタがどれだけ大事だったかなんて俺が一番。
『大丈夫です。全部、わかってるから』
ﾏｷﾉ｢！そっか｣
ねぇ、マキノさん
ウタ
自分たちの選択だとしても悔やんで、苦しむんだ。それを俺がわからないわけないでしょ。
『おやすみなさいマキノさん』
なんて、そんなひねくれたこと言えるわけもないけど。
いつものように笑みを浮かべてマキノさんに頭を下げてから俺は船に向かって足を早めた。
そんな話、わざわざ俺にしないでよ。
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空舞(プロフ) - 無理矢理あけたページに書きたかったお話追加しました🙊文字数足りなくてコメント欄に感謝を。評価がいつの間にか1500票越えてました🥲💞完結させた時は1200ぐらいだったのに、、ありがとうございます😭 (10月21日 14時) (
レス) @page50 id: 06939a4bea (このIDを非表示/違反報告)
空舞(プロフ) - しらすさん» しらすさん返信がありえないほど遅くなってしまい申し訳ないです🙇🏻♀️💦嬉しいお言葉ありがとうございます！そう言っていただけると凄く嬉しいです😭💞 (10月15日 11時) (レス) id: 06939a4bea (このIDを非表示/違反報告)
しらす - え待って待って待って神泣きましたこんな作品をありがとうございますもう、、、大好きです (6月23日 20時) (レス) @page50 id: b9c047ab39 (このIDを非表示/違反報告)
空舞(プロフ) - 月詠さん» 月詠さん今更ながらのご返信になり申し訳ないです😭失踪していてすみません、ｯ！そして素敵なコメントありがとうございます🥹そう言っていただけると凄く嬉しいです！ご拝読ありがとうございました🙇🏻♀️ (2023年4月22日 12時) (レス) id: 06939a4bea (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 、、、は？え、滅茶苦茶涙腺崩壊させてくる神作品なんですが？？？ヤバい、途中胸が苦しくなったわ。完結おめでとうございます、滅茶苦茶面白かったです (2023年1月16日 18時) (レス) @page49 id: 9753754a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空舞
| 作成日時：2022年9月2日 17時
