【ONEPIECE】いつだってそうだった。

14話 ページ14

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「ぶつかられた拍子に俺の腕折れちまったんだよ」





＿＿＿＿＿そんなはずないだろ。

筋肉のついた太い腕を撫でて痛てぇなと言葉をもらす男に言い返してやりたいのにこれ以上トラブルを大きくするわけにもいかず黙っていれば

男がウタに視線を移した






「まぁ、オニーチャンが頭下げてくれたしよ。今回は痛み分けってことで許してやってもいいぜ」


ｳﾀ「ｯA」







ギュッと抱きつくウタを大丈夫、と抱きしめながら目の前の男を見る。

...ここの街の人達に迷惑をかけられないし、武器が何も無い。ウタを置いて戦闘する訳にもいかない。



＿＿＿＿＿こんなの無理ゲーじゃん




トンッとウタの首裏に手刀を落として気絶させれば何のつもりだと凄まれる。なんのつもりも何も、こうするしかないだろ。






『妹には、手を出さないでください。俺が代わりに受けます。』


「ぉー、麗しき兄妹愛ってか！！！」


「いいオニーチャンもって幸せもんだなぁ」







ゲラゲラと耳障りな笑い声をあげる男たちを尻目にウタを地面に寝そべらせれば躊躇いもなく腕を掴まれて地面に押し倒される。


＿＿＿＿＿折る気かこいつ


なんて、あらぬ方向に曲げられた腕に他人事のように思っていればバキッとなってはいけないような音がして尋常ではない痛みが襲ってきた。






「ちゃんと妹の教育はしろよオニーチャン。」







＿＿＿＿＿＿うるさい。



何も知らないくせに。


こっちは好きでお兄ちゃんなんてやってねぇんだよ







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