翡翠 ページ14
一魅said
まぁ、とりあいず松野達とは逆方向の給水塔の向こう側で飯を食っていた。
だいたい食い終わった頃、俺から庇影に聞いた。
『神無、………いや、庇影。お前どうして俺たちをここに寄越したんだ？』
庇影「あぁ、その説明は神無からうけてよ。オレ説明苦手だから。」
庇影はそう告げると、俺の方にフラッと倒れ込んだ。
数秒して＿＿
神無「………ん、一魅ありがと…。」
『あぁ。』
柊戯「おっ、神無ちゃん戻った？おかえり。」
神無「ただいま。」
神無は、俺に持たれかかったまま説明を始めた。
神無「まず、どんな人たちなのか二人に見せるため……。って言っても、もう柊戯は数名知ってたみたいだけど。」
柊戯「まぁねぇ、お姉様はそうそうに声かけられたよ？」
ドヤ顔の姉さんをスルーして話を進める。
神無「……それから、相手の反応が見たかったから。」
『……俺達を見たときの反応か、』
神無「……うん。」
柊戯「なるほどねぇ、分かったよ。つまりは、いきなり喧嘩か、そうじゃないか、ってことか。」
こういうとき、頭のいい姉さんは理解が早い。
俺は理系だから、説明の理解は遅い。
神無「一魅、理解した？」
『まぁ、おおまかには。』
そんな風に話をしていると、
お「ちょっーーと、いい？」
赤いパーカーの松野が声をかけてきた。
柊戯「おー！おそ君、どーも。」
お「よっ、佐藤。」
柊戯「佐藤だと、ここ皆佐藤だよww」
お「あ、マジか。」
そう言えば、姉さんはこの男と同じクラスだった。
すると、神無が俺の方にひしっ、としがみついた。
『神無。どうかしたか？』
神無「な、何でもない。」
神無は、松野のほうを見ようとはせず俺の腕に顔を埋めていた。
柊戯「おそ君さ、何のよう？」
お「……此処ね、俺達が陣取ってる所なんだ。だからさ＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿出てって？」
松野おそ松のオーラが変わった。
俺は思わず身震いした。だってこの感じ、
柊戯「え？
、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿やだよw」
姉さんと同じだ。
こいつ、もしかして姉さんと同じくらい強いのか？
俺は、目の笑っていない笑顔を浮かべた松野おそ松を、
恐ろしい物を見るような目で見ていると思う。
そして、姉さんも笑っている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レタス - 凄く面白いです！更新頑張ってね！ (2019年2月10日 17時) (
レス) id: b41164cd5e (このIDを非表示/違反報告)
白虎P(プロフ) - クロネコさん» 見てくれてありがとうございます！！ これからも頑張って書いていくので、応援よろしくお願いします！ (2018年3月1日 19時) (レス) id: 4bf5d79354 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - 凄い面白いです！これからも更新頑張って下さい！応援してます！(≧▽≦) (2018年3月1日 19時) (レス) id: 3c9e6f42df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白虎P | 作成日時：2018年2月12日 17時
