MIU404 紅一点5

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桔梗「笑っちゃうよね」

志摩「いや。真昼間の街中で警察が
自作自演で爆弾を落とすなんてちょっと
考えりゃ有り得ねぇだろって。
あの伊吹でさえ有り得ねぇってボヤいてましたよ」

桔梗「伊吹ですら分かる事なんなの？バカなの？
私なんてさ。顔で隊長になったの次は幹部と寝て出世
して隊長になっただって。ゆたかの父親もその幹部
なんだってさ。誰だよ」

志摩「バカばっかり」

桔梗「ふざけんなっつぅの。働いてんだよこっちは。
古臭い男社会の中でめげずにキッチリやって来た人の
努力をさ…なんだと思ってんの。ゆたかの父親まで
変えんな。…くやしぃ。食べなきゃ冷めちゃう」

志摩「あぁ。冷めても美味いのが機捜うどん」

桔梗「じゃあ…いっか(ﾆｺｯ)
こんな時…こんな時なら拓也はなんて言うんだろ。
肝心な時に居ない(泣)」

志摩「…捕まえてやるっていきまいてそうですよね。
A(ﾎﾞｿｯ)」

〜居酒屋〜

九重「親父ね。自分が機捜に入ってみたかったから
俺を機捜にいれたんです！誰の人生やと思とるんじゃ
ってね！」

陣馬「親父さんの気持ちも分かるけどな…」

九重「なんで！」

陣馬「今や。4機捜はいつ解隊されるか分からない。
そうなる前に戻した方が経歴に傷がつかない」

九重「経歴…経歴…経歴…経歴！」

陣馬「警察庁で登って行くためにはな。
お前は俺らみたいな兵隊とは違うんだ！」

九重「陣馬さんまで…そんな事言うんですか？」

陣馬「悪く取るなよ。その分お前は俺らとは違う事が
出来る。それがいづれ俺達、兵隊を助けるんだ」

九重「俺って…うんざりする程恵まれてますね」

〜桔梗宅〜

志摩「捜一で一緒だったのはもぅ10年も前ですよ？」

桔梗「…そんなになるか」

志摩「その間に桔梗さんは警部に昇進して拓也さんも
昇進したのに…A置いて亡くなって。アイツが
居ないと物足りないしメロンパン買ってる自分が居て
思ってる以上にAの事が好きで…気づいたら隊長
はハムちゃん助けてさ。すげぇ」

桔梗「そうね…拓也は居なくならないって信じてた。
あのシスコンぶり見てたらさ？想像もつかなかった。
霊安室で眠って冷たいの。Aが来ても目を覚まさないし…あぁ。ホントにって半分は志摩のノロケじゃ
ない(笑)でもハムちゃんを助けられたのも私1人で
出来たことじゃない。
ハムちゃんやゆたかにも助けられたし隊員の皆にも…
隊員を守れなかった。爆弾1つでめちゃくちゃ」

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