第10話 『部活に入ろう その��』 ページ12
くそッ！なぜここにッ！？
いや、取り乱すな俺！冷静に、かつモブらしく少し驚いた風に反応するんだ
「あっ、朝の」
「…………」
でかい。よく3部の敵は、こんなのと戦えたな、感心するぜ！
「これはお前のであってるか？」
「あっ」
承太郎の手には藍色のハンカチが握られていた
「俺のだ」
「やっぱりそうか。ほらよ」
そう言って手渡されたこのシンプルなハンカチは間違いなく俺のものだった
「ありがとう…えっと、空条君だっけ？」
「苗字はやめろ、承太郎でいい」
だ か ら ！原作キャラの名前呼びとか出来るだけ避けたいんだよッ！！
だが、ここで引いたら記憶に残るかもしれない…
「ん、じゃあ承太郎君でもいい？」
「それは好きにしな」
ここまで黙っていた花京院が一歩こっちに寄ってきた
「一応、僕も自己紹介しておこうかな」
断ってやりたいが、ここは黙っていよう
「僕の名前は花京院 典明…君は？」
「………佐藤 A。よろしく花京院君」
「あぁ、よろしく」
「用は済んだし帰るぜ、花京院」
そのとき、斎藤が承太郎を引き止めた
「あっ、そうそう、１つ聞いときたいんだけどよ！お前らはなんの部活に入ってる？」
斎藤ッ！！できれば黙っててくれッ！！
「えっと、君は？」
「斎藤 春樹よろしく、で、なんの部活に入ってるんだ？」
花京院が承太郎に「言ってもいいかい？」と尋ねた。承太郎は何も言ってなかったがどうやら、会話は成立しているらしい
「僕はパソコン部、承太郎は海洋研究部だよ」
「海洋研究？なんか、承太郎って噂を聞いてる限りじゃ怖そうなイメージだったから意外だな」
「イメージだけ、だろ」
そう言って承太郎が振り返った次の瞬間
俺の顔ギリギリをスタープラチナの拳が掠めていった
「じょ、承太郎ッ？！」
花京院の驚いた声が壁一枚を隔てたように篭って聞こえた
「見えてねえ、か」
そうボソリとこぼされた声は近くにいた俺には聞こえたが斎藤には聞こえていないようだった
「佐藤さん！大丈夫か？！」
花京院がそう焦った声色で尋ねてくるが「何が？」とだけ返すと、ハッとした表情で何でもないよ、とだけ返した
その後、半ば花京院(正確にいうとハイエロファントグリーンも一緒)に引っ張られるように承太郎が退場して言ったが、俺はその場から固まって動くことはできなかった
きっと俺はこれまでもこれからも、今ほど、前世で役者をやっていて良かったと思うことはないだろう
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人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます( >▽<)ゞ 携帯が調子悪くてDSやパソコンからの更新になってしまって前よりも更新が遅くなってしまうかも知れませんが、お付き合いください！ (2019年10月5日 20時) (
レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 今回も面白かったです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年10月5日 20時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます笑！これからの展開を楽しみにしているあなたのためにも、頑張ろうと思います！ (2019年9月25日 22時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 人力車さん» いい展開になって来ましたね、次回が楽しみです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年9月25日 19時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» いつもコメントありがとうございます！！前より少し更新ペースは落ちてしまいましたが頑張ろうと思います！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人力車 | 作成日時：2019年8月17日 10時
