元竈門家長女は現雲柱【鬼滅の刃】

1-15 炭治郎side ページ18

炭治郎side
一悶着もあったが、裁判が終わった。
今は…全身黒の人たち(隠)に運ばれ、蝶屋敷という所に向かっている。物凄く責められながら。

(禰豆子のことは許して貰えたし、とりあえず一安心だな…)

ただ、やはり心残りがある。

炭治郎「…A……」

俺の知るAと、同じなようで、違った。
でも、あれは間違いなくAだった。大切な家族の一人で、九つの頃に居なくなってしまった…。

また会えてよかった、なんで鬼殺隊に？本当に俺たちのことを忘れてしまったのか…？
安心から不安まで、様々な感情が渦巻く。
そんなことを考えていると、いつの間にか目的地───蝶屋敷に到着していた。

──────────

蝶屋敷では、既に善逸と伊之助が療養していた。二人とも怪我や後遺症のようなものはあるらしいが、元気だ。

ある日、お見舞いに来てくれた村田さんに、“柱合会議”に召喚されたという話を聞いた。

村田「地獄だった…。怖すぎだよ柱…。」ある程度愚痴を聞き流した後、ふと思いついて尋ねてみた。
炭治郎「あの、村田さん。A…じゃなくて、雲柱…って、どういう人なんですか？」
特に怪しむような様子もなく、村田さんは教えてくれた。

村田「雲柱の天乃(・・)Aさんな。今15で、入隊して1年くらいで柱になったヤバい人。」「性格はまぁ、めっちゃいいよ普通に。今日もあの人だけ怪我の心配してくれたし。…あの歳で柱で、しかもあんな人間できてんの一周回って怖ぇよ…心折れる…。」
…また沈んでしまった。

炭治郎「そうなのか…。ありがとうございます、村田さん」

苗字まで変えてるとは…本当に何があったんだろうか。

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