第16話 警告と作戦会議 ページ18
「A!」
「ああ」
大太刀を抜刀するために、シオンがリムル様を手渡してきた。スライムに触るのが人生初のため、どう抱えて良いか
人間のギドと、ガバルの背後に現れたドライアドのトライアは幾分透けており、その姿からは想像がつかないほど殺気を放っていた。
「……ご報告申し上げます。
森の管理者の報告を受け、魔都の会議室に各部族の代表を召集し、緊急会議が開かれた。
その中で様々な情報が飛び出し、真偽を確かめる間もないまま、脳内で仮説を1つずつ立てていく。思案中に声がかけられたが、すぐ耳に届かなかった。スーツの裾を数回引っ張られ、ようやく我に返る。
「ドワーフ王と魔王ミリムのお眼鏡にかなった鬼人ですね。Aはどう思われますか?」
「トライアさん。1つ質問しても?」
「答えられる範囲なら構いません」
「ありがとうございます。封印場所をしている管理者は、どなたですか?」
「私達、ドライアドです。封印場所も厳重で、そうそう知られるはずがありません」
「わかりました。仮に、機密情報が漏れたとしましょう。それをどんな形であれ、封印場所を知った何者かが自ら。または、第三者が精神生命体の依り代となっているはず。そう考えると、知性を持たない魔物が急に賢くなり、明確な意思を持って魔都を目指すわけがない」
再び室内が騒がしくなるが、構わず言葉を続けた。
「来訪者の中で何かしらの縁。もしくは、私怨がある者。魔力を無駄に消費しないためにも、生体反応から人物を特定。しかる後に迎撃。正確な標的は、大森林の盟主・リムル様と魔王ミリム様。お二人のどちらかに絞られます」
「えっ!?」
主は、声を上げて驚愕される。ミリム様はともかく、自分が怨みを買う事になるとは思ってもいなかったのだろう。そして、作戦は自分の推測を基に綿密に練られていった。
やがて、彼方の空に異界の部下を従えた巨大な敵を視認でき、各自迎撃体制に入る。
「よし。暴れるか」
鬼人に進化した際、ユニークスキル『
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竜胆(プロフ) - 200回の投票を頂き、ありがとうございます。 (2023年3月8日 19時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - お気に入りに入れて下さる方が、再び400人に到達! ありがとうございます。更新できるように頑張ります。 (2020年2月2日 21時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 瑠亜@影月さん» 瑠亜@影月さん、コメントと応援ありがとうございます。心変わりしてしまうほどとは(笑)もう話が一杯になったので、ただいま続編に向けて考案中です。更新できるよう頑張ります! (2019年5月13日 1時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠亜@影月 - 私はソウエイが推しキャラだったんですが、若様に心変わりしてしまいそうです(笑)これも竜胆さんの文才の力ですね!これからも更新頑張ってください! (2019年5月12日 21時) (レス) id: 9b9cc1c6b7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 紫癸さん» 紫癸さん、コメントと応援ありがとうございます。お褒めの言葉も重ねて感謝します。ただいまコミック版最新話の展開を待機している状態なので、もうしばらくお待ち下さい。必ず更新します。 (2019年4月11日 22時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜胆 | 作成日時:2018年12月1日 1時