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高校三年生、春。
AA、まだ十七歳、恋愛経験は人並み、彼氏はいたことがない。
今日からの新クラス、そして高校最後のクラス、同じになった彼に恋をしている。
惚れっぽいとか、ミーハーとかではない。去年から好きだったもん。
彼の名前は永瀬廉くん。
少し色の抜けた髪に焼けた肌と、長い前髪の下の丸い目、笑うと覗く白い歯。
その全ては、遠くから見ているだけだった。
昨日までは。
前を向くとまだ消されていない黒板には、白いチョークで保健委員の文字の下にAA 永瀬廉と書かれている。
ずっと好きだった彼と、同じクラスどころか、同じ委員会になれてしまった。
夢みたいだ。どうしよう。
「A」
ぼーっとそれを見つめていると、駆け寄ってきた小林にとんと肩を叩かれる。
はっとして小林の顔を見ると彼女はにやりと笑って
「よかったね、委員会」
と囁いた。
「違っ、狙ってたわけじゃなくて！たまたま！」
「わかってるよ、希望者とるとき永瀬くんの方がAより手挙げたの遅かったし」
顔が赤くなるのを誤魔化すように慌てる私にラッキーだね、と肩を組んでくる小林。
小林は中学から一緒の所謂親友というやつだ。
私の永瀬くんへの想いも知ってる。
「A顔赤〜〜い」
「小林、うるさい」
照れてやんの！とケラケラ笑う小林は、私よりも嬉しそうだった。
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結愛(プロフ) - 突然すみません。以前他の方の小説を書かれていませんでしたか...？久しぶりに来てみたら大好きだった作品がなくなってしまっていて、頼さんをお気に入り登録していたのでもしかしたらと思いまして...。人違いやご不快に思われたらすみません。 (2020年7月23日 3時) (
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月4日 23時
