生放送の主役は私だ！3【wrwrd】 (ページ12)

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83話ページ12

オスマンさんとひとらんさんが有給使って遊びに来てくれた。
それならば予定がない人は夜集まろうという話になって、今グルッペンさんのお宅にお邪魔している。
この人のお家本当に広いんだ。
メンバーは、家主のグルッペンさん、トントンさん、先輩、ゾムさん、ショッピくん、私、そして主役のオスマンさんひとらんさん。
他の人達は残念ながら予定が入っており不在だ。

「Aちゃん隣ええ？」

この団体の集まりだ、結局飲んで騒いでゲームしてといつもと変わりない。
床に座ってコントローラー持ちながらあれやこれやと騒ぐゲームチームの後ろの3人用ソファーに座って大人しく画面を見ていた私に、グルッペンさんとトントンさんとお話していたオスマンさんとひとらんさんが話しかけてきた。

『どうぞどうぞ！』
「あ、Aちゃん真ん中でいいよ」

急いで二人分空けようと座っていたど真ん中から避けようとすれば両側に座る美人さんとイケメンさん。
何これ両手に花すぎる。
オスマンさんからは甘過ぎない華やかな香りが漂ってくるし、ひとらんさんからは清潔感溢れる爽やかな香りが。
お互いの匂いが喧嘩せずとにかく天国。

「あれからどう？恋しとる？」

オスマンさんとは私の歓迎会の時にも恋バナに花を咲かせたけど、この人本当jk力高くない？

『全然ですよー』
「えー、こんなにイケメンおるのに」
『なんでメンバーに限られてるんですか』
「だってAちゃん出逢いなさそうやし」

クスクスと笑うオスマン様素敵その通りでございます。
だからって仲間内で恋愛したいと思ってはいない。

『今は恋愛よりゲームです』
「枯れてるめぅ…」

枯れてるとは失礼じゃないか。
まだまだ満開の22歳だぞ、ごめん調子乗った。

「まぁいいじゃない、本人がそれでいいって言うんだから」
「せやけど～、俺がつまんない」
「人の恋愛事情に口出しちゃダメでしょ」
「めぅ～」

ひとらんさん紳士かな？
しょんぼりしながら相変わらずの口癖を口にするオスマンさんに、ミニテーブルに置いてあったお菓子の中からチョコを取って渡すひとらんさん。
私にもくれた。
紳士かな？

「ていうかAちゃん痩せた？」

貰った一口サイズのチョコを頬張りじんわりと広がる甘さに悶えていたら、ひとらんさんの心配そうな声が。

『え、そうですか？』
「確かに、元々痩せてたけど更に細くなった気ぃするなぁ」

そう言って人の脇腹を摘むオスマンさん。
おい。