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「じゃあね」
海「うん、バイバイ！」
「久しぶりに話せて楽しかった！」
海人くんと別れて
駅の駐輪場で突っ立って待っていると
少し遅れて廉が歩いてくる。
「…あ、廉」
廉「ごめんごめん、遅なった」
今朝と同じように廉の後ろに跨り
細いその腰に腕を回し
背中に右頬をくっつける。
「ねぇ、廉」
廉「ん？」
「今日、告白された？」
廉「なんで？」
「海人くんに聞いた」
廉「海人？」
「うん」
廉「あいつまたなんか余計なこと喋った？」
白いシャツから香る柔軟剤の匂い。
風に靡かれ舞う黒く艶のある髪の毛。
綺麗なうなじ、意外と広い肩幅。
そりゃ、好きになるか。
こんなハイスペックな人が
同じ学校にいたら
確実に私なら好きになる。
こればっかりはもう
仕方ないことなのだけれど。
廉の学力についていけなくて
同じ学校に入学できなかった
完全なる私のミスなのだけれど。
「なんで廉ってそんなにモテるの？ほんと嫌」
廉「はぁ？(笑)」
廉がモテる理由なんて、
そんなの明白だった。
でも、私は違う。
そんな単純な理由じゃなかった。
顔とか、性格とか、
そんなものどうでもよかった。
「廉のことは私が1番よく知ってるのに」
廉「そうかもな」
「でしょ？」
廉「まぁ、中身なんてないやろ、あいつらに。
俺のこと大して何も知らんくせにな」
そんなことを言い放つ廉の背中は
どことなく寂しそうで、
廉の身体に回した腕に力を込めると
そのままぎゅっと目を閉じる。
「私は違うからね」
廉「ん？(笑)」
「私は廉のことちゃんと見てるよ」
廉「ありがとうな」
「私しかいないよ、廉には。だから付き合お？」
廉「はいはい。ほら、ついたで。はよ降り？」
またも颯爽と涼し気な顔で受け流された。
もう、今更そんなこと気にならないほど
慣れてしまったけれど。
.
徐々に遠くなっていく背中を見つめ
その場から動けなくなる。
好きだよ、ちゃんと。本当に好き。
だからさ、受け流すだけじゃなくて
少しは届いているといいな、なんて
思ったりもするけれど。
そんなこと、あるわけなかった。
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しぃたん(プロフ) - 遠回りでも周りを傷つけても良いから最後は2人が結ばれて欲しい…です。泣。ちょっと平野君とくっ付くのが早かった…もう少し貫いて欲しかったってのが個人的な感想です。最後まで楽しみにしてます！！ (2021年6月20日 19時) (
レス) id: fbd6917c8c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます＾＾もう下書きはすべて終えていてこれから徐々に公開していく予定ですので、これからも是非お付き合い頂けると幸いです！(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - yuka111117さん» はじめまして、コメントありがとうございます＾＾いつもお付き合い頂きありがとうございますとても嬉しいです。これからも是非ご愛読よろしくお願いいたします(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
み - 廉くんの気持ちが全くよめなくて行動もずるくて苦しいですね…何で主人公を選ばないんだよっと怒りも湧いてきます笑 とにかく話がどう進んでいくのか楽しみです〜 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 5885128d74 (このIDを非表示/違反報告)
yuka111117(プロフ) - 初めまして、みうさんの作品いつも読んでいます。結衣さん、無神経すぎて好きになれないですね。はやく廉と別れて欲しいです。 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 153b5c7d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2021年3月15日 19時
