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「あっ!着いて早速だけど、ころん起こしてきてもらえない?」
『えっ?』
「いやー、朝起こしに行ったんだけどあいつ起きなくて…だからお願い!」
顔の前で手を合わせて、お願いしてくる。
『はい、いいですけど…』
「ホント?ありがと〜それもしかして、荷物?部屋に運んでおくよ」
私から荷物を取って先に行ってしまう、ななもりさん。
『あっ、待って…』
私、ころんさんの部屋聞いてない。
行っちゃった…
と、とりあえず2階へ上がろう
2階へ上がると、左右に4部屋ずつあって、左側の一番奥の部屋はトイレのようだ。特にネームプレートなど個人の部屋と判断できるものはない。
みんな同じドアだ…
これじゃあ、どれがころんさんの部屋かわからない
どうしよう…
一つ一つ確認していくべきなのか?
トイレを除いて、残り7部屋…7分の1の確率で当たる…。そのうちの一部屋は、私の部屋だから、実質的には6分の1…
よしっ、
先ず、右側の手前の近い部屋から、
これで、外したらあと、6部屋…あと、6回もこれ繰り返すの?一回一回すごい緊張するのに…心臓もたないよ
コンコン
『失礼します…』
そーっと、ドアを開け中を確認する。
ベットには
あっ、いた。
一度ドアを閉める
よっしゃ
一回で済んだっ。
小さくガッツポーズをする。
って、こんなことしている場合じゃない。
起こしに来たんだよ、私は、
再度、ノックして部屋へ入る
『失礼します』
なるべく音を立てないよう、ベッドに近づく。
ベッドには、規則正しい寝息をたてながら寝てるころんさんがいた。
寝顔、
『可愛い…』
パチっ
『!』
いきなり目が開いて吃驚する。
「なに、」
『いや…その、起きてたんですか?』
「君がドアの前でブツブツうるさかったからね」
『すみません…』
また口に出てたのかぁ…恥ずい
「で、なに」
『えっ?』
「なんか言ったでしょ」
『いえ…』
「嘘、話逸らさないで」
『その…可愛いなと』
「なにが」
『寝顔がです…』
「っ!はあ?僕が?可愛い?」
私が本当のことを言うと、顔を赤くする。
「全然、嬉しくないんだけど」
『すいません…』
「あーもう、先下降りてて」
なんだか、怒らせてしまったようです…。
「(なんだよ、可愛いって…あーもう!)」
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作者名:のような | 作成日時:2019年7月31日 17時