16人＋1人 〜THE RAMPAGE〜

バレンタイン5 ページ41

さっき壱馬くんが入ってった部屋に行く。

A｢壱馬くん？｣
壱馬｢あれ？A｣

部屋に入ると壁に寄りかかって座り込んでる壱馬くんの姿。

A｢具合悪いんですか…？｣
壱馬｢あー…Aには隠せないか笑｣
A｢熱？だるいんですか？｣
壱馬｢いや、ちょい頭痛くて。｣
A｢もー、無理しすぎですよ。最近忙しいから…｣
壱馬｢大丈夫やって！で？どしたん？｣

自分が辛いにも関わらず私の事を気遣ってくれてる感じ、やっぱり優しい人だな。

A｢あの、こんな時にごめんなさい、バレンタインのクッキー私に来ました。｣
壱馬｢え！まじ！うれしー…｣

本当に喜んでくれてはいるけどやっぱり辛そう…

A｢あの、何か私に出来ることあります？飲み物買ってきます？｣
壱馬｢あーじゃあ肩貸して？｣
A｢…そんなことでいいんですかですか？｣
壱馬｢そんな事が良いんです。｣

あまりにも真剣な顔で言うもんだから素直に壱馬くんの隣に座ると私の肩に頭を乗せてくる。

思ってたより距離近いなぁ…

壱馬｢クッキーまじでありがとう。｣
A｢どういたしまして！大切に食べてくださいね？｣
壱馬｢当たり前だろ笑大切に食べない訳がない。｣
A｢それは良かったです！｣
壱馬｢休憩後何分？｣
A｢あと、15分です！｣
壱馬｢おっけ、じゃあ5分寝かせて｣
A｢はい｣

私には見せないけど相当辛いんだろうな…
いつも人一倍頑張ってるところを近くで見てるから壱馬くんが辛い時は少しでも力になりたいな。


壱馬｢だいぶ楽になったー！｣

あれから結局10分眠った壱馬くんは顔色が少し良くなったような気がする。

壱馬｢まじでありがとうA｣
A｢私特に何もしてませんよ？笑｣
壱馬｢肩貸してくれただけでだいぶ役に立ってるから！笑｣
A｢それならいつでもいくらでもしますよ！｣
壱馬｢まじ！？じゃあ今晩も…｣

そう言って壱馬は私の頭を触りながら顔を覗き込んでくる。
何やらピンクな雰囲気…

A｢あっ！もうすぐ始まりますよー！｣
壱馬｢…ふっはいはい笑｣

休憩中に全員に渡せなかったなぁ…

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