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A side
みんなが先に帰って私は最後に学校を出た
「…みなっ……港人「純喜君、行こう」
はぁ…何で私を避けるの…
prrrrr prrrrr prrrrr
「もしもし?」
ミナ「A?今どこ?」
「今帰ってるけどどうかした?」
ミナ「今日鍋するからお母さんが早く帰ってきてって」
「鍋?私、発表会前だから食べないよ?」
ミナ「何でよ〜〜まーとりあえず早く帰ってきて」
「わかった〜」
ミナ「気をつけて帰ってくるんよ〜」
「は〜い」
鍋とか、太るのに笑
通話画面を閉じるとホーム画面に戻って、私が韓国行く前に撮った港人と寛大との写真が目に映った
ー2年前ー
寛大「留学?!?!?!」
「そんな驚かなくていいやん」
寛大「いつ帰ってくるんだよ」
「んーまだわかんないけど1年はしたいって思ってる」
寛大「港人も何か言ってや!」
港人「Aが決めたなら俺は応援する。Aが帰ってくるの待ってるわ」
寛大「…寂しいな…」
「…大丈夫よ」
港人「…」
そして、中学を卒業して1週間後、渡航1週間前
私達は病院にいた
寛大が階段が落ちて頭を打って意識不明って
「…何で…階段から…」
港人「…いじめられてたって」
「……いじめ…?」
寛大だけ私立の学校に通っていた
「一言も…そんな事言って来た事ないのに…」
それから、1時間後
寛大は永遠の眠りについた
私は涙が止まらなかった
港人「…A」
「…何で……何で頼らなかったの………何で……何でよっっ……」
泣き叫ぶ私を港人は優しく抱きしめてくれた
韓国に行く日、港人は私に手紙を渡した
それは寛大が書いた手紙だった
「…こんな時に私…」
港人「…出発日に何考えてんねん。Aが決めた道なんやから自信もって頑張ってきて。俺も寛大もついてるから」
大切な幼なじみを1人失った私にとって港人は本当に大切な存在だった
なのに…どうして港人は私を避けるんだろう
「…あの頃に戻れたらいいのに…」
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作者名:mim | 作成日時:2020年2月8日 11時