僕らのGuardian ［BTS］

SP No.5 ページ5

最早「は？」に聞きなれたのか、反応しなくなった主任が話しを続けた。





主任「超人気アイドルの防弾少年団に女性のSPがいるのはまずいからな」





「まずい？」






主任「好きなアイドルの身近に仕事とは言え四六時中女性がいたらファンに取っちゃ一大事だろうからな」





「だったらわざわざ私をつけなくても他にも男のSPたくさんいるじゃないですか！」





主任「今回は依頼主がすごく有名な芸能人であることとは別に、彼らに脅迫のメールが届いててな。それが中には殺害予告めいたものまであるみたいなんだ。だから優秀なSPをつけて欲しいと依頼主からの要望なんだ」





「優秀なSPに選んでいただき光栄ですが、それでも依頼主を騙してまで私じゃないといけない仕事なんですか？」





主任「防弾少年団の事務所Big Hitの社長が依頼主なんだが、その社長はお前が女性なのはご存知だから大丈夫だ。むしろ向こう側がお前をSPにつけて欲しいとの要望でな」





「向こうの要望？」





主任「SPの候補リストを見せたら指名してきたメンバーの中にお前が入っていたんだ。もちろん護衛対象がアイドルっていう特殊な職業だから女性をつけるのは好ましくないのではないかとお伝えしたが、お前の職務経歴やら身体能力の内容を見てぜひお願いしたいとおっしゃられてな」





「それで男としてSPにつけと言ったのは依頼主ですか？」





主任「そうだ。最初は依頼主も女性だからと悩んだそうだが、職務経歴と一緒に渡した写真を見て大丈夫だと思ったらしい(笑)」





「チッ」





主任「おい舌打ち(笑) イケメンなお前が悪い」





「バレたらどうするんですか？これでも一応出るところは出てるんですけど！」





主任「・・・・・うん？どこがだ？」





「チッ！」






主任「すまんすまん。(笑)まぁ容姿端麗ってことだからいいことじゃないか！社長もお前の写真見てうちの事務所でアイドルとしてデビューさせたいぐらいだとおっしゃられてたぞ！」





笑えない。





イケメンだかなんだか知らんが、産まれてこの方26年間彼氏はいたことはなかったにしろ一応恋愛対象は男だ。
アイドルにさせたいってどうせナムジャグループとしてでしょうが！





はぁ、どうすっかなぁ・・・・・

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