俺の部下は男性恐怖症【文豪ストレイドッグス】

入れ替わり2 ページ46

太宰治side


A「あ、おかえりなさい。」


ドアを開けると共に見える明るい笑顔。
そして可愛らしい声が聞こえる。


私にはそんな顔しないくせに。


すこしイラッとしたので、ちょいちょいと手招きして、後頭部に手を回して引き寄せる。


A「ふぅっ！？……ゃ……中也さ……」

舌を絡めると声が漏れる。

呼ばれて気がついたのが、自分は中也だということだ。
Aは中也を名前呼びしているのか。


小さな体を抱き締めて、ただいま、と囁く。



A「ご飯……出来てますよ？」

私「そうだね。じゃあ食べるとしよう。」


Aは中也の口調に違和感があったのか、少し首を傾げて、またもどる。


並べられた料理は、全てAの手作り。

どれも美味しい上、中也が毎日食べていることに恨めしさを感じる。



私「ごちそうさま。おいしかった。」


Aは照れているのか、目をそらして顔を赤くする。


そそられるなぁ。



Aの腕を引き寄せ、ソファーに押し倒す。
馬乗りになって両手の自由を奪い、口付ける。


A「ふぅん……やぁ……」


いつからそんなに啼けるようになったんだい？


服に手をかけると同時に、空気の読めない、
嫌な声がした。
普段の私の声なのに。



中也「手前……ぶっ殺す」

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