俺の部下は男性恐怖症【文豪ストレイドッグス】

入れ替わり1 ページ45

中原中也side


帰りの駐車場で、また太宰に出合ってしまった。

太宰「中也中也中也ー！」

俺「っ！？手前なんでいんだよ！ってんっ」

太宰「ふふ、また騙された。」

俺「っはぁ……手前また飲ませやがって！
今度こそ殺すぞ！……」


腕に力が入らない。

視界が暗転する。


そして、目の前で太宰が笑いながら眠るのが見えた。









目が覚めた。


いや、眠っていた感じがしない。


気絶……というのか？


さらに目の前に倒れているのは太宰じゃなかった。


自分だ。


そいつはむくりと起き上がり、顔をみても自分だった。


俺？「成功だねぇ。見える景色が違いすぎる。
あ、中也は１日私として、恥のない振る舞いをしてくれたまえよ。」


じゃあ、と、太宰は去っていった。


俺も起き上がり、景色に感動してそして疑問が頭をよぎる。



俺どこに行けばいいんだよ！！



家に帰るもAは太宰が怖いしな。


いや、待て。



太宰は俺の家に帰るのか？


そして何をする？


まず何のために俺と体を入れ換えた？




A……か？



それはかなり不味い。



いくら体は俺でも、太宰は太宰だ。

Aを……抱かせる訳にはいかねぇ。



俺は車に向かおうとしたが、あいつが乗っていった。



俺「っ糞！」


俺は出口に向かって走り出す。


太宰の体は脚は長いけれど、筋肉もなくてひょろい。

湿気を多く含んだ風が、肌に絡み付く。




俺は、走った。

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