14話 ページ16
「っ、1回だけでも!!」
マサイのその言葉。1度だけ、1度だけでいい…
「俺は、お前と話がしたいんだよ!!!!」
追いかけながら叫ぶ。聞こえていない?…そんなことは関係ない。そして、おれはやっと追いついた
立ち止まっていた優奈に追いつくのは安易だった、
「やっと、止まった、…」
マサイが息を整えながらそう言った。
「…しつこい、俺はお前らとは関わるつもりなどない。」
再び、冷ややかな目が俺たちを捉える。それに少し悲しくなる
『っ、俺は…!!』
優奈に近寄って話そうとした時
「やめろシルク。……今日は、諦める。ただ、また絶対に頼みに行くからな」
マサイのその言葉に反応するでも来るなというでもなく、
『…俺は帰る』
そう言い、歩き出して行った。その後ろ姿は過去とはやはり違っていた
「俺達も、戻るぞ。ダホとかモトキとかまってんだし」
『……おう』
マサイの言葉に頷き俺は事務所に入っていく。
『(…また、会えんのか…?)』
そう不安になり、再び振り向いた時だ
『(!!??)』
「おい、シルク!」
俺は事務所の外に走っていった。
『おい、!優奈!おい!!』
そこにはぶっ倒れてる優奈がいて。ま、まさか…死……?と思い首に触れると
『っあつ!?』
まさか……、と思い優奈のデコに触れる。すると驚く程に熱かった。熱で倒れたようだ。っどっちにしろ、!
『病院、いかねぇと、!!!』
タクシー待ってる余裕はねぇ。なら
『っよ、』
俺は優奈を横抱きにし、俺の上着をかけた。熱で死んだという話をよく聞く、そんなことにはさせねぇ…!!
『っ、くそ、、!』
そして俺は、近場の病院へと走りだした。
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