今の俺と、昔の俺【Fischer's】 (ページ11)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:1,413 hit

9話ページ11

優奈side

柴乃の頭を優しく撫でれば、震えは止まっていた。

『…さて。いつまで見てんだ。』

俺は目の前の五人組に目を向ける。すると少し驚いたように目を見開き、口を開けていた。

『用がねぇなら俺は行くぞ。……柴乃、行こう』

俺は柴乃の手を引いて、事務所内へと入っていった
＿＿＿＿

『それじゃあ、これからよろしくお願いします』

俺達は挨拶や説明などを終わらせ、やっと帰れるようになった。が、しかし

「あの！突然ですみません！Fischer'sの方が是非お二人とコラボしたいと…」

……はぁ？

『……とりあえず、その人達ここに呼んで頂けますか？』

ニコリと微笑みマネージャーの方にいえば、は、はい！と顔を赤らめ、返事をして部屋を出ていった

『…ふぅ……』

俺はポカリを口に含んで薬を放り込む。冷たいポカリと錠剤が喉を通った頃、ドアが開き、人が入ってきた。

『＿さて、何のようだ。』

俺は柴乃の真横へと移動して入ってきた五人組を見る。ああ、ちなみに俺はこいつらを知っている。

「…お前と、コラボがしたい。」

………。

『悪いが、こちらは願い下げだ。俺はあの日、あの時からお前らの顔を二度と見たくない、そして二度と関わらないと決めている。』

なんせこいつらは………、俺の大っ嫌いな奴らだからだ。