第十九話 ページ19
- you side -
夕飯、リビングにはテレビの音と、
ご飯に箸をすすめる音が響いていた。
【──本日はオールマイト特集！
プロヒーローや一般市民の方に、オールマイトの
魅力を語って頂きました！】
「あ、オールマイトの特集じゃない」
そんなテレビの音も、母の声も、
あまり耳には入っていなかった。
さっき見た夢の内容が、
頭にこびり付いて離れない。
「...A？」
『...っあ、ゴメン。』
「まだ寝ぼけてるのかしら。大丈夫？」
「大丈夫、多分寝ぼけてるのかも」
...母にも余計な心配を掛けてしまった。
いつも通りやれ、私。
「ただいまぁ〜」
再び箸をすすめようとすると、
父の明るく、でもどこか疲れた声が
玄関から聞こえた。
「いやぁパトロール長引いちゃったよ。
...お、オールマイト特集か！始まったばっかだし、
ラッキー！」
「その前に、手洗ってきて下さい。」
「っあ、悪い...。」
肩を落とす母に、父は苦笑しながら返答した。
オチのない会話に、少し懐かしさを感じる。
そんなこと、忘れてさっさとご飯食べようと、
ご飯に箸をすすめようにも、
何故か食べる気にならなかった。
まだ半分以上残っている
皿を手に持って、私は席を立った。
『ゴメン、なんか、あんまり食べる気にならないから
今日はお風呂入って寝るよ』
「...そうなの？大丈夫？」
「無理してないか？嫌なこととか...」
『別にそういうのじゃないし、大丈夫。
ご飯残しちゃって、ゴメン。』
私はそう言い残して、キッチンに
野菜炒めが乗った皿と、
半分以上残った米が入った茶碗を
置いて、リビングをあとにした。
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縁(プロフ) - ケロまる。さん» 初めまして。私の作品を読んでいただいてありがとうございます。応援していただけると、とても励みになります！面白いと思って頂けるよう努めていきます！ (2023年2月12日 9時) (
レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
ケロまる。(プロフ) - 初めまして。この作品を読ませていただいています。あなたの書くヒロアカの夢小説大好きです。上から目線になっちゃいましたが、更新頑張ってください！ (2023年2月11日 20時) (レス) @page31 id: 0601be7ffe (このIDを非表示/違反報告)
縁(プロフ) - 雪樹さん» 初めまして。励みになるコメントありがとうございます。不定期更新ではありますが、面白い作品にできるよう頑張っていきます！ (2023年2月2日 16時) (レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
雪樹(プロフ) - 初めまして！今日この作品と出会いあまりにも面白すぎて一気に読んでしまいました。今後どうなっていくのかすごく楽しみです。更新頑張ってください！応援しています！ (2023年1月29日 22時) (レス) id: 671c591c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縁 | 作成日時：2023年1月25日 20時
