オオカミにはご注意

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神ちゃんの匂いを感じる
それと、うるさい自分自身の心臓の音




黄「神ちゃん……怒ってないん？」

緑「なんで怒るんよ」

黄「そう、やんな」




そういつもと同じ優しい声で囁かれ
ホッと胸を撫で下ろす




緑「でもなんで急に？」

黄「え？

やって俺ら付き合ってんのに……
全然恋人らしいことしてなかったからさ」




そう言うと神ちゃんの体温が離れていき
真剣な目で俺を見る神ちゃんと目が合った



緑「……やって淳太
俺のこと好きじゃないやろ？」




そう真っ直ぐ目を見て言われて
言葉に詰まってしまう




緑「いいよ、始めから分かってたから
それに淳太なら断らんやろうななんて

思いながら告白したから、俺」




そう言われてすぐに理解ができない

それより神ちゃんを
傷付けてしまったかもしれないことの方で

頭がいっぱいになっている




緑「あはは、ほんまそんな優しかったら
こうやって俺みたいな悪い男に

……襲われてしまうで？」





そう言われたかと思うと
一気に強い力でソファーに押し倒される


いつもと同じ優しい声のはずなのに

俺を見つめる目がいつもよりも鋭くて




緑「ほら淳太、ちゃんと抵抗しやな？」

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