オオカミにはご注意

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黄「あんな、神ちゃん、俺の話聞いてくれへん？」




そう言った俺に
優しく微笑んで頷く神ちゃん

そんな神ちゃんに釣られて俺も笑顔になり

さっきよりも和やかな空気が部屋に流れる




黄「俺さ

最初神ちゃんに告白された時
ごめんやけど、ドッキリなんじゃないかって思った

やって今までメンバーとしてやってきて

弟みたいな存在の神ちゃんに…ってほんまに
びっくりした」

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緑「俺、淳太のこと好きやねん」




神ちゃんにはじめそう告げられた時
俺は随分間抜けな顔をしていたと思う




黄「えっと…俺も神ちゃんのこと好きやで？
急にどうしたんよ、照れるやん」




メンバーに対しても愛情表現がドストレートな
神ちゃんのことやから

そういう意味での好き、なんて

ちっとも理解してなかった


でも俺を見る神ちゃんの目が
いつもと違っていて、



黄「か、神ちゃん？」



動揺してそう名前を呼ぶと
神ちゃんは少し瞳を潤ませて

身長的に、上目遣いになることで

可愛さが増長している




緑「違うよ淳太、俺の好きはメンバーに対する
好きじゃなくて……

付き合いたい方の好きやねん」




そう言われてもあまりピンとこず
じっと神ちゃんを見つめる

そうすると神ちゃんは




緑「ごめんな急に……
でも、ほんまに好きやねん、俺、淳太のこと」




そう目線を下げて
そう言う神ちゃんに

この子を泣かせる訳には行かない、なんて

意味のわからない思考が働いて




黄「いいよ神ちゃん、付き合おう」





気づいた時には俺は
そんなことを口走っていた


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