花弁がにじゅうさん ページ27
◆◇
『……どう、して……』
お館様があんまりにも、優しい顔をして言うから問いかける声が少しだけ震えて掠れた。
「生美も君と、全く同じことを言っていたからね。死を恐れず生きれる人などいない。そんなのは鬼と変わらない、それが彼女の口癖だったよ」
華咲さんもそう、思っていたんだ。
そのことにほんのすこーしだけ、嬉しくなった。
「A。君達、生の呼吸を使う者は特殊だ。君が死を恐れる程、強くなれるなら死を恐れなさい。でも、死に負けてはいけないよ」
お館様が優しい笑みから、少しだけ悲しそうな顔に変わる。
「いつか、本当に守りたいものを守れなくなってしまうから」
自分の命よりも守りたいもの、か……。今のところそんな物はなくて私はただただ首を傾げた。
「いずれわかるよ。まずは、杏寿郎の任務についていくといい。杏寿郎、Aと共に任務に向かっておくれ。他の者も、これから頼んだよ」
「「御意」」
あれれ〜?可笑しいな〜?
私まだ一言もやりますなんて言ってないのに……!!
『で、でも私隊服まだ貰ってないんですけど……』
「失礼します!お館様、頼まれていた神羅Aの隊服をお届けにあがりました」
最終選別が終わってすぐに来たから、隊服は出来ていないと思っていると私の後ろから隠の人が出てきた。
タイミング良くない?準備万端かよ。
「ありがとう。A、期待しているよ」
……どうやら私には、行く以外の選択肢は残されていないようで。
◇
「俺は炎柱の煉獄杏寿郎だ!これからよろしく頼む!」
『神羅Aです!めちゃくちゃ足を引っ張ると思いますが、見捨てず助けてください。お願いします』
というわけで、半ば強制的に決定された任務に今私は煉獄さんと共に向かっている。
推しキャラだし、いい所見せたいけど…状況が状況のためにプライドも恥も捨てて頼んだ。
「ふむ……よもや、生きている間に生の呼吸を使う者に会えるとは思っていなかった!生の呼吸がどれほどなのか楽しみだ!!」
全然、話通じない。煉獄さんお願いだから、話聞いて?
『いやだから私は……』
「お館様があれほどおっしゃるのだ!君だけで足りるかもしれんな!!」
『だから話聞いてください!!わざとなんですか?!ねぇ!!』
お館様、私すでに心が折れそうです。
◆◇
はい、次から炭治郎達には一旦お休みしてもらって柱編(オリジナル)に入ります!
柱との絡みがやっと書ける…!頑張って書いていきます!
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時