花弁がじゅうなな ページ20
◆◇
『ほんっと、大丈夫だったから!炭治郎も無事で良かったよ!だからそろそろ離して欲しいかな?!』
いつまでも炭治郎に抱きしめられて、平然としていられるほど私は凄くないんでね!!
突然、炭治郎の温もりが消えた。それは、炭治郎が離れた訳じゃなくて……
「?!えっと、君は……」
『ぜ、善逸?』
そう、善逸が炭治郎を引き離したのだったのだ。威嚇する善逸にびっくりする私と炭治郎。
「お帰りなさいませ」
「おめでとうございます。ご無事で何よりです」
そんな私達のやり取りをぶった斬るように、初日に会った案内人の2人が喋りだした。
「お、俺なんであんなことしたんだろ……てか、死ぬわ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。ここで生き残っても結局死ぬわ俺」
善逸がブツブツ呟いてるのも無視し、案内人の子達が階級や隊服について説明してくれる。
「……さらに今からは鎹鴉をつけさせていただきます」
パンっと手を叩いたと同時に、それぞれの肩に鴉が止まる。……ん?鴉?
「え?鴉?これ雀じゃね」
『え、これ鳩じゃん』
「『え?』」
私の肩に下りてきたのはなんとびっくり。真っ白い鳩だった。
隣を見れば、小さい雀が善逸の手におさまっていた。
え、なに?私は善逸と同じ扱いなの?私も鴉ほしいよ?
「鳩は平和の象徴と呼ばれており、先代の生柱様も使っておりました」
『え?!華咲さんも?!』
鳩のつぶらな瞳と目が合う。お前は、あんなオニババの下で働いてたのか……すごいな。
横で善逸がえ、じゃあ俺は?!とか言ってたけど案内人の子は華麗に無視していた。
「どうでもいいんだよ!!鴉なんて!!」
鴉がギャア!と声を上げたと同時に、モヒカンくんが声を荒らげる。
その後は、皆さんも知っての通りモヒカンくんが刀の催促をして炭治郎が怒ってモヒカンくんの腕を折っていた。
「刀を造る鋼を選んでくださいませ」
殺伐とした雰囲気に臆することなく、案内人の子がそう言った。
ん?そう言えば、私って刀どうするんだろう?持ってるしなぁ。
「神羅様は既に、日輪刀を持っていますので選んでいただかなくて結構です」
「はァ?!なんで、こいつは先に刀持ってんだよ?!」
案内人の子がそう言ったと同時に、私にくってかかるモヒカンくん。
「それは私達にもわかりかねます」
けれど、案内人の子は表情を変えることなく答えるだけだった。
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時