【名探偵コナン】怪盗キッドの協力者【怪盗キッド】

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A side



「ん……あ、れ…？」



こんなの掛かってたっけ。



朝目を覚ますと、ベッドでは無くソファーに居た。



ここで寝たのは覚えてるけど、ブランケットを掛けた覚えは無い。



「…快斗か。」



のっそりと起き上がり、快斗の部屋に入る。



トランプやバラが散らばっている中、ベッドで気持ちよさそうに寝ている快斗が居た。



「快斗。快斗、朝。」



『ん…あと5分…。』



「知らないよ。」



『あー、起きるから…。』



ん、と差し出された手を握り、快斗を立ち上がらせる。



「昨日ブランケット掛けてくれたんでしょ？ありがと。」



『あー、まぁな。』



いつもはドヤ顔してキザな台詞言うくせに、珍しく照れてる。



「うん、ありがとう。ご飯作るから着替えてて。」



『おー。』



快斗の部屋を出て、キッチンに移動する、



トースターに食パンを2個並べて、7分にセット。



焼いている間にフライパンに卵を割入れる。



直ぐに蓋をして、数分したら水を少し入れる。



焦げないようにお皿に取り出し、醤油を数滴かける。



そして、チンッと軽快な音を鳴らしたトースターの中からアツアツの食パンを取り出す。



そしてマーガリンを塗り、お皿に置いた。



飲み物はお茶でいいよね。



ダイニングテーブルに、トーストと目玉焼き、お茶を置く。



すると、快斗が起きてきた。



ワイシャツに学ランの長ズボンという格好で頭をかいている。



「ん、ご飯。」



『サンキュー！』



向かい合って座り、いただきます、と手を合わせる。



『ん！美味い！』



もう数ヶ月も続けているこの生活なのに、快斗はいつも美味しいと言ってくれる。



「ふふ、ありがとう。」



嬉しくて微笑むと、快斗は少し顔を赤くした。



…照れてるのかな。



ポーカーフェイス崩れてるぞ。



慌てて食パンをかじる快斗に、可笑しくなる。



「真紅の口紅を盗むのは明日よ？ポーカーフェイスに気をつけて。」



『あいよー。』



目玉焼きも全て食べ終わった快斗は、学ランを取りに部屋に戻る。



慌ただしかった足音は、やっぱり照れてるのかな、なんて。



同じ気持ちなのかな。



…自惚れすぎ、か。



「私もそろそろ出なきゃ。」



早めに出ないと米花町まで行かなきゃだから。



食器を食洗機に入れ、回す。



汗吹きシートで汗を拭き、制服に着替える。



シャワー浴びれないのはキツイな。

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