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「か、快斗…!」
玄関のドアをバンッ!と開ける。
快斗『あぁ…A…。』
リビングまで行くと、ソファーに座って考え込んでいる快斗が居た。
「あのさ、快斗。何があったの…?」
快斗『え?』
「中森さんを押し倒した理由。」
健全な男子高校生として抑えられなくなった物があるのなら、仕方ないけど。
快斗『一応…守ったんだよ。』
「何から?…銃撃?」
快斗『バーロ、違ぇよ。棚から色んなもん落ちてきたから。』
「棚ぁ?」
キッチンまで行くと、キッチンペーパーが数個と、塩、胡椒系の調味料が散らばっていた。
「あーらら……。」
快斗が中森さんを押し倒している事が衝撃的過ぎてこんなの見えていなかった。
コナンくんが前に言っていたことと同じだ。
1度冷静になって周りを見る。
そうすると真実も見えてくる、みたいな。
「分かった。それは本当みたいだから、これを片付けてから中森さんに弁解しに行こ。」
『は?え、青子に言うのかよ。』
「もうこうなっちゃ仕方ないでしょ。キッドのことは隠して、私達がなんでこの家で一緒に住んでるかをあの子には教えないと。」
『名探偵とかその彼女には話してねぇのにか?』
「快斗と中森さんは幼馴染みでしょ。私にはそういう存在居ないから。彼女からしたら、隠し事は辛い事なんじゃないの?」
特に恋愛絡みは、と心の中で呟く。
『そう…なのか?』
「鈍感。」
『うっせ。』
「…さ、片付けるから掃除機持ってきて。」
『あいよー。』
快斗が掃除機を取りに行っている間に、キッチンに移動する。
キッチンペーパーは地面についていた部分を切り捨て、元あった場所に戻す。
暫くすると、快斗が掃除機を持ってこっちに来た。
ウィーンと散らばった調味料を吸い込んでいく。
バリバリいってるけど…。
ある程度吸い終わり、掃除機を快斗に返す。
「…さて、行きますか。中森さんち。」
『おい、本当にいいのかよ。上手く騙す方法が…。』
「じゃあ考えてよ。親戚、とか言って嘘つくわけ?」
『あ、それいいじゃん。』
「は?」
『じょ、冗談だよ…冗談…。』
威圧的な声を出すと、冷や汗をかいて後ずさる快斗。
「とにかく、行くわよ。」
彼の腕を引っ張り、家を出た。
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セツ(プロフ) - 祟璃さん» すみません、キッドの誕生日なら気楽に書けたのですが、新一やコナンくんの誕生日だったので、この小説の夢主と絡ますのは変かな…と。不快に思われたのなら、申し訳ございません。 (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - こここさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 明日の不思議さん» 楽しみにしててください(*^^*) (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ミョンスさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
祟璃 - キッドとのお話を読みにきたのに突然の新蘭で吃驚しました汗 必要ですかね?いや、新蘭は好きですけど...。 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月13日 0時