クル先のマブは美術教諭【twst】 (ページ32)

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馴れ初めストーリー！ページ32

〈1-A〉

｢クルーウェル先生はさ、なんでランドルフ先生と仲良くなったんスか？｣

1-Aの業後HRが終わって、生徒も疎らになった教室でエースが興味津々に聞いた。

｢確かに、気になる。｣

監督生とグリムとデュースが頷いた。ほかのクラスメイトも数人聞き耳を立てているようだった。

｢そんなこと聞いてどうする駄犬ども。
……まあそうだな、アイツを初めて認知したのはNRC1年の終わり頃だったな。同じクラスだったのに。｣

｢ひでぇ……｣

｢昔はアイツはクソ地味根暗陰キャだったからな……
存在感が驚く程無かった。｣

｢ひでぇ……｣

｢あんな派手な髪色なのに……？！｣

｢おーい、デイヴィスいる〜？｣

噂をすればなんとやら。なんてタイミングがよろしいことか。1-Aにランドルフがクルーウェルを探しにやってきた。

｢ナニ、何してんの？皆で｣

｢クルーウェル先生とランドルフ先生の馴れ初め聞いてたんスよ。｣

｢あ？馴れ初め？腐れ縁だよ、NRC時代ずっと同じクラスで、挙句の果てには職場まで被ったんだ。｣

｢え、ずっと同じクラスだったんスか！？すご！｣

｢そんなことよりデイヴィス、この書類にサインしてバルガス先生に回しといてだってサ。｣

ランドルフはそう言って部費の予算案についてのプリントを渡した。

｢分かった。じゃあ駄犬どもはさっさと部活へ行くか帰るかしろ。｣

｢はぁい。｣

｢おいユウ！もうすぐツナ缶がきれるから購買部に寄っていくんだゾ！｣

｢ハイハイ。｣