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屋上に取り残された俺たち
なんだよ、この地獄みたいな空気は…
俺らってほんとに付き合ってる？
好きだけど。
「あぁぁああ、私も戻りますね…、」
風磨「何してたの、こんなところで」
「え……それは……」
我ながら 意地悪な質問だ。
分かっているのに こんなことをしてしまう。
「ちょっと、外の風浴びてただけです、！」
風磨「へぇ、嘘つくんだ」
「嘘…！？
そんな、嘘だなんて！！」
焦ってる。
A語録
焦ると顔が赤くなる。
そして めちゃくちゃ焦る。
総じてこれを かわいい と言います。
風磨「そこまですんなら、別に呼び捨ていらねぇから」
「ぇ………？」
風磨「泣くぐらいなら、俺と付き合わなくていいから」
「え、いや……そういうわけじゃ、、」
風磨「まあ、俺といてもいいことないよな。
女が喜ぶこととか、わかんねぇし。」
「………、」
「ごめんなさい……」
風磨「は？」
「迷惑…でしたか……、
好きって言われるの…迷惑でしたよね……、、
ごめんなさい…！！
好きになってしまって……。
また前みたいに 苦手な菊池先輩に戻れるように頑張るので……」
風磨「え、ちょっと…、」
俺の横を通って 屋上を出て行ってしまったA
あぁぁぁぁ、
こんなんじゃねぇんだよ
分かってんだよ…
なんで こんなことしか言えないんだよって…
好きな女の前で素直になれない
俺が一番 何も分かってない。
健人「随分とやっちゃったねぇ…」
風磨「うぇ、！中島かよ…」
どこからともなく 現れたそいつ。
実はずっと隠れてたらしい。
風磨「盗み聞きとか趣味悪いな」
健人「Aちゃんのこと傷つけてんの、分からないの？」
風磨「うっせぇな。
じゃあ、どうしたらいいんだよ、
こっちはカップルっぽくしてやろうって考えてんのに あっちがあんな態度じゃ 何も進まねぇじゃん」
健人「俺は楽しそうに見えたけどね、」
風磨「は？」
健人「Aちゃんがさっきここで 風磨 って呼ぶ練習してたの。
女の子って意外と単純じゃない？
好きな人のそばにいられたら、それだけで嬉しいんだよ。
別に手繋がなくても、タメ口で話せなくても、
Aちゃんは それだけでお腹いっぱいなんじゃない？」
風磨「はぁ…」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
