【HQ】白鳥沢のマネージャーはツインズの妹.4

＊ ページ42

.




今、鷲匠監督なんて言った…？


あれかな、合宿のサポートじゃなくて他の選手たちの方に回ればいいのかな？





鷲「別練の方にも出なくていい」


『……へ？』





Why…？

どっちの練習にも居れない私って……？





『あの、私クビ？クビですか！？

なんでもやりますからああああ！！』


鷲「ちゃんと最後まで人の話を聞けこのでごすけ！」


『ひゃい…！』




イスに座っている監督の膝に泣きついたらでごすけって言われた……。

私つとむんより馬鹿じゃないもん！！ぴえん←




鷲「ったく、お前も勝手に悪い方を想像するんじゃねえ。

Aにはユースの招集だ」


『……え、えぇぇぇぇ！？』




私だけじゃなくその場にいる全員が驚きを隠せない。




いや、だって、ねえ？

私選手じゃないんだけど？




「昨日、雲雀田監督から連絡があってな。

是非、宮Aには来て欲しいと声を掛けたそうだ」




雲雀田監督…

全日本の男子代表チーム監督……



ユースの合宿ならJVAから人員の派遣とかしているって聞いたことあるけどなんでわざわざ私に。





鷲「腑に落ちないって顔だな」


『そりゃそうですよ。

ただのマネージャーの私に声を掛けるなんて』


鷲「別にたいした理由じゃねえ。

Aのこれから(････)のことを考えれば悪い話じゃないだろ」



"これからのこと"


鷲匠監督には私の将来について何度か相談したことがあるからな…。




鷲「まあ、お前の意思を尊重して先方には返事する。

向こうもうちでやる合宿については周知済みだからな」



…この機会を逃すなんて勿体ないことはしたくない。



でもだからといって、1年合宿で普段見れない他校の選手たちのプレーを見逃す訳にはいかないし…。


それに来年入部してくる子たちの実力も今のうちに見ておきたいっていう欲もある。




『…あの、初日だけ1年合宿っていうのはダメですか？

学校を公欠貰ってまで休むのもなんか……』




そう監督に頼むとﾊｧと軽くため息をつかれたけど
2日目の夕方には向こうと合流でいいなと言われた。





こうしてユース合宿に参加することになっちゃいました。





そうだ、彼も多分呼ばれてるよな…。




Aねえ____くん、私もユース呼ばれちゃいました
冗談やめろ
Aマジです。2日目終わるくらいに合流予定
…アイツにも言っておく
Aﾊﾘﾈｽﾞﾐが返事しているｽﾀﾝﾌﾟ




.

74.隠し事？→←73.呼ばれちゃいました

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す