実況10 ページ10
side.キヨ
「お願いっ!うっしー、人探し手伝ってよ!」
電話越しであるがうっしーに柳のことについていま熱弁しようとしているところであった。
勿論、隣にはレトさんがいて家は俺の家である。
「"えー、ちょっと今取り込む中なんですけどぉ。"」
嫌な言い方で電話越しであるのににやりと笑うのがはっきりわかるようであった。
対して俺は、必死でそんなことはどうでもよかった。
「取り敢えず!頼れるのはうっしーだけなんだよぉ、お願いしますぅ!」
オネェ口調になりながらも頼むものの隣のレトさんはすでに笑い崩れておりなんと言っているかわからないツッコミを入れられた。
「"えー、絶対俺の電話終わったらP-Pとかガッチさんに連絡するだろ?"」
「いや!しませんしません、はい。てことで、牛沢さんお願いシャス。」
こんなことが数十分続き、渋々だが認めてもらった。時間は遅いがレトさんと一緒にうっしーと会うことになった
*
「おひさー。うっしー太った?なんつって。」
「冗談かましてたら、人探し手伝わねぇぞ。」
早速洒落にならないジョークをぶちかまされ、普通の人間に俺は戻る。
「うっす、すんません、牛沢先輩。」
いつもとは違う俺にレトさんは「キヨくん酔ってるんちゃう…?」と爆笑をしている。
それにつられ、うっしーまでもが笑っているが至って俺は平常だ。
「いやいや、酔ってねぇよ。
ま、とりまうっしーんちに上がらしてもらうわ。お邪魔しまーす。」
「お邪魔しまーす。」
「どーぞ。」
三人が中には入り、ソファに腰掛ける。ドサリと音がつくほど深く座るとビールを取りに行ったのか冷蔵庫の近くで何か喋った。
「おーい、新品なんだぞ、そのソファ。」
「えっ、うっしーそんなお金どこにあったの。」
出されたビールをすぐさま開け、飲む。冗談だとわかっていてもレトさんの発言は止めない。
「あぁ?まぁ、買ったっていうか、貰いもんだ。それ。」
「え?誰から…?」
俺が向かいに座るうっしーに目を合わせ聞くと、にやりと口に弧をつくった。
ゲス沢の顔だ。きっと、俺たちの事を馬鹿にしている(何か企んでいる)時の顔だから誰からだと言うのも当てさせるだろう。
「誰だと思う?」
「…んー、親?」
「ぶぶー。まぁ当たらないだろうから言わないけど。」
そんな風に流されてしまったが、そういえば、と本題へ入る。
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霜田 - 誰も言ってないようだから言いますけど名前表記おかしいです。1度確認してから投稿とかできればそうして頂けると嬉しいです。 (2017年8月14日 17時) (レス) id: 34b277b443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずぽんぬ | 作成日時:2017年4月2日 23時