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実況6 ページ6

あの後、結局わからず曖昧に濁され仕事を終えた。
目が合う度、微笑まれ大抵の女子なら惚れるくらいの笑顔を振りまかれた。

只でさえ今日は忙しかったっていうのに。


そんな文句も口には出さず心の中でグチグチと言っていた。
バス停まで歩く際にイヤホンをして某笑顔動画サイトを開いた。
通信料を食うが家に帰ればネットができる環境にあるのだから気にしない。

とりあえず、ネットで調べた実況者名を入れ声を聞く。

"最終兵器俺達" "チームTAKOS" "MSSP" "レトルト" "P-P"とやらを取り敢えず家へ帰るまでに聞いていた。

どれも当てはまりそうなのはなく、断念しようとした時。
ネットでスクロールしていた手を止めた。

少々奇抜な名前に目を奪われ、残り一回、と思いながらその人の実況を見た。


「…!蘭たん…?」

投稿されている動画はかなり最近のもので声が杉島くんそのものだった。
ホラーゲームやアクションゲームなどのジャンルをしているらしくかなり昔からやっているようだ。

普通に考えれば高校生くらいから始めているということなのだ。

すぐさま、連絡できそうな手段を探した。
業務連絡以外は開かないL*NEを開くと数日前のものから一週間ほど前のものまであった。

グループには杉島くんの名前があった。
シフト表の写真もあり確認すると明日は私が非番で彼は全日らしい。

杉島くんをすぐさま追加すると、若干丁寧な挨拶とともに返事を待った。
その間に友人からのメッセージや広告をすべて目を通しバスに揺られた。


人からの返事を待つなんて自分らしくない。そう思ってもおかしくなんてなかった。

めんどくさがりというか、無気力。そう言われているのを聞いてそんなキャラでいれば楽だと思いこんではや十数年。
動画でもこんな感じだし、今の私はこれがありのままだ。

まるでポエムのような自虐日記のような言葉の羅列を脳内で作り上げ独りで自虐していた。


「"次は、__。お降りの方は…。"」


車内アナウンスと共に手元のボタンを押す。
最寄りのバス停へつくと歩いて家の近くまで来た。

夜にはまだまだ時間がある。しかし、塾の講師(ほぼバイト)にも今日は行かなくていい。

そろそろ、編集が終わった動画もアップしていっているので録り溜めがなくなってきていた。

「今日は録るかな。明日はどうせ何もない日だし。」


*

更新一気にしました。
なんか視点がわからなかったり、話が謎かもしれませんがここまで読んで下さりありがとうございます。

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霜田 - 誰も言ってないようだから言いますけど名前表記おかしいです。1度確認してから投稿とかできればそうして頂けると嬉しいです。 (2017年8月14日 17時) (レス) id: 34b277b443 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずぽんぬ | 作成日時:2017年4月2日 23時

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