実.況してみた【実.況者】 (ページ42)

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実況42 ページ42

「あ、もしもし？うっしー？」

「"もしもーし、どったの。"」

コール数回目で出たという事はきっと暇なんだろうな。

「あ、ひま？いま。」

「"あぁ、まあな。何?なんかあったの？"」

「どうも、こうも。夢みたいでもう俺死んでもいいっす。」

「"はぁ？…もしかして、柳のこと家によんだとかねぇよな？"」

そのまさか、よんでしまった。
しかも家泊めてほしいと言われた。もう夢過ぎて頭が混乱する。

「…あぁ、料理してほしいって言ったら家泊めてほしいって言われた。

うっしー俺もう夢みたいで死にそう。」

「"あっそ、とりあえず会えるの今日くらいなんだろ？楽しんどけよ。"」

含み笑いをしながら淡々とアドバイスをくれる牛沢先生。

俺は一息ついてからトイレから出た。そして柳もとい、Aの方へ向かう。

「あ、遅かったね。何食べたい？」

平然とした様子で座ってテレビを見続けていた柳は、こちらを向いて微笑んだ。

「…んー何作れんの？」

「基本なんでも大丈夫だけど、冷蔵庫の中何入ってるの？」

そう言われて気づいたが、確か中はすっからかんだった気がする。
昨日適当に作って食べたからか、買い足しはしていない。

「あー…なんにもなかった気がする…。」

「え…何もないの？あ。」

突然何かを思い出したかのように、はっとする彼女。

「…？」

「…キヨがよければだけど、一緒に買い物行かない？」

「へ？」

こっちを向かずに言ったのはきっと恥ずかしいからだろう。
それでも、聞き返すとしびれを切れしたように俺の方を向いてくれた。

「だ、だから！キヨがよければ一緒に買い物行こう！てこと！」

「…え、あ、うん！よし、じゃあいこう。」

俺は頭がおかしくなってしまったのかもしれない((

「…バカ清川。思わせぶりみたいじゃん。」

そう言っているなんて知る由もなかったおれであった。