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実況38 ページ38

「本日はこれにて!」



挨拶を終えると、生放送が終了する。
なんだかデジャブのような気がしなくもない。




「いやーたのしかったね、生放送。」
「んね、てか柳ちゃんガチガチじゃなかった?」


FBさんが笑いながら私に話しかけてくる。その顔はまさに大人の顔だ。
緊張にも動じず、私よりもいろいろを経験していて。

なんだかこうやってみると自分の未熟さに押しつぶされそうだった。
もちろん、キヨ達と一緒にいてもそうだろう。



「あ、はい。なんか緊張とれなくて…。」
「え、おれのおまじない効かなかった?!」

「あれまじないじゃないっしょ。」


えおえおさんが的確にツッコミをする。
フードを被っていて表情は読み取れないけどきっと終わってホッとしてるんだろうな。


「えー…ま、いいや。また一緒にゲームできる日がくるといいね!はっはっはっは。」


軽くキャラが変わっているきっくんさんに励まされ私達は控室へ向かった。




「はい!あ、私こっちなので。ではありがとうございました。また一緒にゲームしましょうね。」




あぁ、と受け取って快く返してくれた。その言葉を待っていた。


手を振る中、私は急ぐ気持ちを抑えながら自分の控室に戻った。








*



「…失礼しまーす。」

「よっ、どうだった?生放送。」




部屋にいたのはキヨだけで、他の方はもうすでに帰ってしまったらしい。


「あ、緊張したけどなんとかなったよ。」

「そっか…。さっきまでみんないたんだけど、帰っちまった。」(笑)

「そう、なんだ。終わったし一緒に帰らない?」


思い切ってキヨに話す。
少し気まずい空気が流れたかと思うと直ぐにいつもの笑いで空気が戻った。


「…ここ、わかんねぇんだろ。ほれ、待ってやったから帰るぞ。」



私のリュックを手に持ち、私に渡してくる。
自身の手荷物を、持って空いた手で私の腕を掴み部屋を荒々しく出る。



強引に掴まれた腕が少し痛い。でもそれよりも前に立つキヨの後ろ姿が愛おしく思えてしまった。





「…ふふ。キヨ、ちょっと痛い。」

「あ?いいんだよ、ちびっ子は大人しく掴まれとけ。」

「なっ!子供じゃないし。」









だけど、会えないからこそこうやってみるのも悪くないかなって。

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霜田 - 誰も言ってないようだから言いますけど名前表記おかしいです。1度確認してから投稿とかできればそうして頂けると嬉しいです。 (2017年8月14日 17時) (レス) id: 34b277b443 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずぽんぬ | 作成日時:2017年4月2日 23時

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