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実況13 ページ13

「おぉ、ほんとにうっしーありがと!まぢ神。」

電話終了後にすぐ家から出て適当に家路につく。
うっしーに二度目のありがとうを電話越しに伝え電話帳を見る。

新しく追加された名前。
本名は知らないから実況名を、入れておいた。

柳と書かれたそこの部分を少し見入るように画面を凝視した。
電車の中だが、周りは空いているもののチラホラと人は見えた。

学生くらいの人になんだこいつ、といったような目で見られたがそんなのは気にしない。



「はぁーあ。これっていま電話かけても問題ないっぽいかな。」

ボソリと独り言を呟き上にかけられている電車内の広告を見上げた。
ビールの文字が見え、昨日の騒ぎを思い出す。

酔った勢いというのもあっただろうから。
正気に戻ったいま、酔っていて勇気が有り余っていた自分を褒め称えたいものだ。






駅から家へ歩くときにあるきスマホにならぬよう、電話を柳さんにかけてみようと試みた。




5コール目ほどで電話が出た音がし、透き通ったあの声が電話越しに通る。

声を聞いた途端、何を話せばいいかが消え失せ頭が真っ白になる。


「"もしもし?"」


「あっ、もしもし。えっーとキヨです。

その登録したことを伝えたくなったのでかけました。」



緊張し、ガチゴチになるところを声色から聞き取ったのかふふっと笑うのが聞こえた


「"まさか、キヨさん緊張されてますか?"」




会ったばかり、話したばかりのような人に悟られてしまうなんてこんなにも出やすい奴だったか。



「あー、っとまあ、ははは?」


「"わかりやすい方ですね。牛沢とは違って、話しがいがあるものです。"」


どこか楽しげな声色の彼女に比べ、俺はガチガチだった緊張も解け話しやすくはなった気がしなくもない。


「"とりあえず、私も登録しておきますから。
今から忙しいので、また。

では。"」



ツーツーツー、という無機質な音が電話が終わってしまったということを突き詰めるようでありすぐに耳から離す。

良かった、っていう気持ちもあれば

まだ話していたかったという気持ちもあるのだ。



しかし、今日は格別気分いいものだ。








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霜田 - 誰も言ってないようだから言いますけど名前表記おかしいです。1度確認してから投稿とかできればそうして頂けると嬉しいです。 (2017年8月14日 17時) (レス) id: 34b277b443 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずぽんぬ | 作成日時:2017年4月2日 23時

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