In the storm 6

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今日の放課後もプレゼント探し
樹は部活で、慎太郎もサッカー部の助っ人にいってしまった



今日は一人か



寂しくなってチラッとサッカー部を覗くと袖を捲り上げて楽しそうにボールを蹴っている慎太郎がこっちに気づくと私に大きく手を振った


他の部員の目線も全部こっちに集まって急に恥ずかしくなる



そんなのはお構いなしに両手で大きく振り続ける慎太郎はその内腕が取れちゃいそう




小さく手を振ると嬉しそうに「Aー！！ばいばーい！！」と叫ぶ





大型犬みたいで可愛いんだけどさ…


でも本当




"マジ恥ずかしいね"





なんて心の中で思っていたセリフが後ろから聞こえた



夏も近づいてきて日差しの照らす放課後
声が聞こえると同時に急に陰ができる





声の方に振り返ると




「ジェシー」



ダラダラと歩くジェシーが私に追いつく



ジェシー「寂しそうにしちゃって。今日は俺が付き合おっか？」


「いいの？一人寂しいなって思ってたからありがたいけど…」


ジェシー「けど？」



「絶対絶対絶対北斗に何も言わない？」



ジェシー「もー、任セロリ！」



「親父ギャグやめてー」




良かった



一人じゃきっとまた決められなかったし
一人より二人！！！！




高地「三人寄れば文殊の知恵って知らねえ？」



「あ、高地くん」



ジェシー「なに？もんじゃ？」


高地「も！ん！じゅ！！今日習ったばっかだろ」


「習ったばっかりのことわざ、ドヤ顔で使ってくるのウケる」

ジェシー「ウケる」


高地「声かけた俺が間違えだったわ」


ジェシー「てか大我は？教室まで迎えにきてたじゃん」


俺毎日こいつのお守りなんだけど！とかなんとか言いながらも、面倒見のいい高地くんは大体大我と一緒に帰っている


でもその大我の姿は辺りを見渡しても見当たらない



高地「あー、うん。今日はちょっとね」




今日は委員会もなかったはずだし
普通に教室でまた明日ね、ってバイバイしたはずだ

そのまま大我は高地くんの教室に向かっていったはずだけど…



高地「まあまあ、俺腹減ったしとりあえずポテトでも食わねえ？」


はぐらかす高地くんに違和感を覚えたまま
私とジェシーの前を歩いて先導する高地くんの後に続いた







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