In the storm 6

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あれから数日経って
日に日に北斗の誕生日が近づいてきた




相変わらずプレゼントは決まらないまま
何度か樹たちに手伝ってもらったけど、なんだかしっくりこなくて




北斗は「別に何もいらないよ」っていうけど


そんなの言われたって



はい、じゃあプレゼント無しで



ってなるわけないじゃん




樹には「北斗、服好きだし服とかで良くね？」って言われたけど、誰がそんな服私服で着るの？って服着るし
服だってよく分かんない合わせ方とかするしさ

なんなのあれ
北斗は趣味が個性的すぎるんだよ！！





まあ…北斗だから似合ってるんだけど…



って そういうことじゃなくて！！




私の乏しいセンスじゃ
北斗の欲しそうなものがなかなか見つかんない




はあ、と溜息をつきながら教室へ入るとイヤフォンをしながらスマホをいじっていた北斗が目に入る



そっと席にカバンを置くといつものようにイヤフォンを外して体をこっちにむけた






北斗「おはよ」





「…おはよー」



北斗「まーだ悩んでんの？」


「うーん…」


北斗「マジで何にも要らないよ、俺」






ここ数日悩みに悩んで、唸っている私
せっかくの誕生日、北斗の喜ぶ顔が見たいんだもん、なんていって




最終的に本人に気を使わせてどうすんだ





はあ…さらに悩んじゃう








「だって、私もプレゼントもらってるし」


北斗「お前が欲しがったわけじゃないだろ？俺があげたくてあげたの」


「そりゃそうだけど。私が何かあげたいんだもん」


北斗「別に物が欲しいわけじゃねえし。お前だってそうでしょ？お祝いしてくれるだけで嬉しいじゃん。みんなそんなもんだよ」








そうなんだけど。


そうなんだけど！！！！！


はあ、ともう一つ溜息を吐きそうになるのを飲み込んで






「絶対絶対絶対北斗のこと喜ばせるから首を洗って待っておけ」





北斗に向けてビシッと指を刺す





北斗「なんで勝負みたいになってんの。笑」





「ここまできたら意地だよ」



北斗「よくわかんねえけど、まあ期待しとくよ。」





北斗はそう言ってまたイヤフォンを耳につけて前を向いた




絶対絶対絶対見返してやる！！！！！！









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