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迎えた体育祭当日
みんなで作ったクラスTシャツをきて、ハチマキ巻いて、気合は十分
って言ってもちゃんと競技に出るのは綱引きくらいで、あとは女子種目の棒引き…クラス対抗リレーか
『A頑張ろうね』『優勝でしょ、流石に』『このクラス運動部多いしね』『でもA足遅いしなあ…』『力もなさそう』『意外と女子』
「意外は余計なお世話だからね!」
新しいクラスの女子からも2年と変わらない、こんな感じの扱い
とにかく足だけは引っ張らないようにしないと。
意気込んで校庭に向かおうと廊下に出れば慎太郎の後ろ姿
「じ〜ろぉ!」
大きな背中に飛びついて手を回すと慎太郎が顔だけこっちを向ける
慎太郎「もう、また?笑」
「落ち着くんだもん」
慎太郎「俺もいつでも代わりになるって言ったけどさ、こう毎日だと視線が…」
そう言って私より後ろに視線を向けた慎太郎に続いて私も振り返ると膨れっ面した大我と呆れ顔の北斗
大我「Aって人たらし」
北斗「それは俺も同意」
風磨「珍しく気があってんじゃん」
樹「A遊んでないで早く校庭いくよ〜」
慎太郎に抱きつく私の頭を大我、北斗、樹の順に軽く叩いて風磨には馬鹿にされるように笑われた
慎太郎「ね?だからさ、程々にね」
「…はぁい」
外に出れば少し心地の良い日差し
自分の出番はまだまだでゆっくり応援していたらいいか、とクラスの応援席に腰掛けると隣に座ったのは大我
大我は樹に心配されながらも北斗、樹、風磨サポートの元、騎馬戦に出ることになったらしい
大我「なんでこんなことなっちゃったんだろ、元はと言えば北斗が変なこと言うから…」
ブツブツと独り言のように呟く大我が少し不憫で可哀想だけど、こうやって同じクラスで同じ青春を過ごせる事。私がこの高校に入った理由でもあったし。嬉しくって顔がにやける。
大我「なに笑ってんの」
「嬉しいなって」
大我「そんなに?」
「そんなに」
ニコニコする私に複雑そうな表情を浮かべる
大我「そんなに喜んでくれんだったら最初から素直に参加しますって言えばよかった。北斗に言われてからだなんて、俺カッコ悪すぎ」
むぅ…と拗ねるように言うから思わず私まで樹みたいに大我のこと、可愛い!なんて言ってしまいそうになった。きっとそれは大我が嫌がる。自分の心の中だけにしまった。
「それでも嬉しいよ。頑張ってね、騎馬戦」
大我は照れ臭そうに笑った
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メル(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。凄く面白かったです!続き待ってます。ゆっくりマイペースで構わないので、更新頑張ってください!! (2021年10月7日 0時) (レス) @page36 id: f2d8a12391 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なな(プロフ) - おかえりなさい!私的に、あわよくばきょもさんと、、、くっついてほし、い、 (2021年10月3日 14時) (レス) @page32 id: ae0489c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
sora - 待ってました‼続き待ってますが無理せず頑張って下さい‼ (2021年10月3日 3時) (レス) @page32 id: 3d21003da1 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - こんばんは!一気に読んじゃうくらい素敵な作品でなんでもっと早くこの作品に出会えなかったんだろう、、と思ってます!このメンバーと楽しい学校生活送りたかったーーって思いました!笑 続き読みたいですが、無理せず頑張ってください^^ 更新楽しみに待ってます! (2021年10月2日 4時) (レス) @page32 id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
運悪chan(プロフ) - 初めてコメントします。続きずっと楽しみにしていたのでまた更新再開してくださると嬉しいです! (2021年9月30日 17時) (レス) @page32 id: e5f2b11791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名ちゃん | 作成日時:2019年1月7日 22時