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大我「ええ〜一緒のベッドじゃないの?」






床にひかれた布団を見るなり文句を言う大我




「当たり前じゃん」




一緒の部屋に泊まるのも
本当だったらギリギリアウトでしょ




ベッドに腰掛ける私の隣に座る

まだ髪が濡れている大我に修学旅行を思い出した




大我「お風呂上がりって色っぽいよね」




あの時と同じセリフ
あの時と同じ






近い、距離





「ちょ、大我近い…」






お風呂上がりのせいなのか大我の白い肌が
少し火照ってピンクに染まっていて


色っぽいのは、そっちじゃん…




そんなの、意識しないわけない






目が合って、心臓の音がうるさくて
どうにかなってしまいそうだ







大我「ん、下座って。明日のパーティー楽しみなんでしょ?風邪ひいちゃうし髪乾かしてあげる」




「え?」






なのに大我は何もなかったかのように
「早く」と床をポンポンと足で叩いて急かす





大我「ほら、ドライヤー取って」




「あ、うん」




言われるがままドライヤーをコンセントにさして大我の前にちょこんと正座した






変に勘違いしてしまった自分が恥ずかしい








それでも止まない心臓の音が、大我に聞こえてしまいそうなくらいうるさくて







大我「何で正座?笑」



「わっかんない」





正座でもしなきゃ平常を保ってられないよ




大我「足痺れても知らないよ」






大我はドライヤーのスイッチを入れて
丁寧に丁寧に髪を乾かしてくれる





大我「明日どんな髪型にするのー?」



「何?聞こえない」






大我の綺麗な声はドライヤーの音に消されてしまう







大我「あ、し、た、の、か、み、が、た、は?」





「軽く巻くかな?」





大我「髪、明るくなってきたね」




「ねえ、聞こえないってば。笑」





大我「か、み、あ、か、る、く、なっ、て、き、た、ね!!」







私が聞こえないっていえば
大我が聞こえるように大きな声を出す





髪乾かしてから話せばいいのに何だか可笑しくって
2人で何度も同じことを繰り返して笑った






大我「ねぇー!次のは一回しか言わないからちゃんと聞いてね!」




「えー!じゃあ今までで一番おっきい声出してね!」





絶対当ててやる!
そう意気込んで、耳を澄ました









大我「 」









それは今までで一番小さな声だった









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設定タグ:松村北斗 , 京本大我 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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無名ちゃん(プロフ) - ポップコーンさん» ありがとうございます(^^)なかなか進まない展開で申し訳ないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです(^_^) (2018年11月26日 14時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 切なくて切なくてもどかしくてもどかしくて…ここからの展開が楽しみすぎて夜も眠れません! (2018年11月24日 17時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえると励みになります!頑張ります(^^)これからも楽しみにしていただけると嬉しいです (2018年11月20日 13時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - めっっっちゃ面白いです!!最近占ツク見てなかったんですけど、急に占ツク開きまくるようになりました笑笑更新これからも頑張ってくれたら嬉しいです!! (2018年11月17日 23時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無名ちゃん | 作成日時:2018年10月3日 21時

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