In the storm 4

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君の好きなお店に入ると味の違う大きなパンケーキを２つ頼んでシェアをした




いつも男ばかりでジャンクフードばかり食べてるから、たまにはこういうのも悪くはないな







「１年生の時はよく2人で甘いもの食べにきたよね」







そう遠くはない昔話を君はすごく過去のように懐かしむからまた可笑しくて笑った







ジェシー「大袈裟だね、俺はいつだって食べに行くのに」








君が俺との時間を懐かしく思うのは



きっと１年前と君の取り囲む環境がガラっと変わったからだろう









高校に入って初めて仲良くなった女の子が君






同じクラスで隣の席になったのがキッカケ





俺の事チラチラみながら怖がっている君


話しかけるとビクビクしている姿が面白い






あのまま怖がらせておくのも面白かったけど



せっかく同じクラスになれたわけだし

仲良くなりたいなって思ってさ



パンケーキ食べに行こうなんて
いきなり誘ってみたら警戒しながら
パンケーキって言葉に
キラキラと目を輝かせちゃってさ





なんかの小動物みたいで





今思えば君は俺のツボだったのかも


いちいち行動が面白かった




それから君は俺の後ろをちょこまか付いて回ったし



器用そうにみえて実は何かと不器用な君は
よく空回りをしていてさ


なんだか放っておけなくて
ついつい構ってしまうんだ



2年生になって君は樹とよくいるようになった



樹も君が放っておけないみたい


いつのまにか君は北斗の隣にもいて





昼休みに北斗と樹を迎えに行くと君の姿が見える






声をかけようとするけど


俺らが6人でいる時
君は絶対に近づいてこないんだ





俺なんかしたっけな





だけど帰りの電車でたまに会うと



パンケーキを食べた時と変わらない笑顔で


「ジェシー今帰り？途中まで一緒に帰ろ」



って笑うから他に原因があるんだって




でもまさか大我だったなんて
だぁ〜れも予想してなかったよね








「ねぇ前から気になってたけどジェシーって私のことAちゃんってちゃん付けで呼ぶよね」




ジェシー「女の子だし、そっちの方がいいかなって。でも高地もAちゃんって呼ばない？」


「そう高地くんなんてさ俺は傍観者だからなんてよくわかんない理由なんだよ」



君は不思議そうに首を傾げる



そういう事ね、納得
その気持ちは凄くわかる



争い事に巻き込まれるのはごめんだ



高地の言いたい事は多分そういう事でしょ？





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