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北斗と同じ方向の電車に乗るのは
私の誕生日、夏の暑かったあの時以来






きっと私が北斗を意識し始めたのは

北斗が私の手を取ってくれたあの日から






逃げてばかりだった私が





まさか大我と向き合うことができるようになるなんて思ってもみなかった






北斗がいてくれるって思うと


なんだか強い私でいれるのは









北斗の隣にいる事を恥じない私でいたいって






強く、そう思うから









あの夏から








季節はもうすぐ冬を迎える








「早く夏になんないかな」



北斗「終わったばっかりだけど?」




「もうすぐまた期末テストでしょ?そしたら冬休みだ」




北斗「そしたら受験だし、夏がきても遊んでる暇ねえよ」






「やだなぁ」







急ぎ足で過ぎていく時間に置いてかれそうになる







北斗「ほら、降りるよ」





そんな私を


はぐれないように
置いてかれないように




って




いつでも手を差し出すのは北斗









北斗「なに?恥ずかしいの?」








そうだよ、恥ずかしいんだよ


意識しちゃうんだよ


北斗のこと




ねえ、恥ずかしげもなく手をとる北斗は
私のこと意識してないのかな





北斗と大我





フラフラしちゃってる私なんか
好きになってくれるわけないか









改札を抜けて、あの公園








北斗「なあ、これ見てみ?」






北斗は公園で立ち止まるとスマホを取り出した






北斗が見せたのは、一枚の写真







さっきの新幹線





北斗のイヤフォンを2人ではめて
寄りかかって眠る私と北斗がいて



それはまるでカップルみたいで






北斗「こっちのが相当恥ずかしいよ」






「なんで写真撮ってんの!」






北斗「俺じゃねえよ!樹だわ!」




「け、消してよ!」




北斗「お前がイヤフォン奪っていったんだろ」




「そうなんだけど…」




恥ずかしい!恥ずかしい恥ずかしい!



何気なく、イヤフォンを取っただけなのに
周りから見たらこんな風に見えてたなんて!





北斗「そんな真っ赤にするってことは天然でやったってことね。ならいいや」




「何の話」






北斗「なんでもねえよ」





もう、なんなの。





北斗がベンチに座る







あの夏とは違う


少し、寂しげな秋の夕暮れ








少し照れながら


隣に座ると





2つ並ぶ影が揺れた







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設定タグ:松村北斗 , 京本大我 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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無名ちゃん(プロフ) - ポップコーンさん» ありがとうございます(^^)なかなか進まない展開で申し訳ないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです(^_^) (2018年11月26日 14時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 切なくて切なくてもどかしくてもどかしくて…ここからの展開が楽しみすぎて夜も眠れません! (2018年11月24日 17時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえると励みになります!頑張ります(^^)これからも楽しみにしていただけると嬉しいです (2018年11月20日 13時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - めっっっちゃ面白いです!!最近占ツク見てなかったんですけど、急に占ツク開きまくるようになりました笑笑更新これからも頑張ってくれたら嬉しいです!! (2018年11月17日 23時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無名ちゃん | 作成日時:2018年10月3日 21時

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