抱き枕やない！（桃） ページ40
「…んーっ…ふぁぁっ。…朝？」
…あれ？私、昨日自分でベッドまで来た？
たしか、じゅんくんと大ちゃんの事話しながらお酒
飲んで……。
ダメだ。そこで記憶が途切れてる。
ま、いいや。とりあえず朝ごはんを作ろう。
朝ごはんの準備をしていると、
紫「A、おはよう。お、今日は和食や。」
「たかくん、おはよう。うん、今日はみんな時間バラ
バラやん。和食の方が温め直しやすいから。」
紫「へー、そうなんや。ありがとうな。」
「あれ？今日はのんちゃんも早いんやなかった？」
紫「せやねん。のんすけは寝坊助やからな。
A、悪いけど起こしてきてくれへん？」
「うん、いいよ。ピンクのドアやんな。」
個人の部屋には、誰の部屋かわかるようにメンバー
カラーのプレートが掛けてある。
紫「そうそう、ピンクの部屋。たのむな。」
階段をのぼり、ピンクのプレートのドアを叩く。
コンコン
「のんちゃん、朝やで！」
返事はない。やはり起きていないようだ。
仕方がない。
「のんちゃん、入るで？」
ガチャッ
寝ている…。またお口ぱっかーん開いてるやん。
ってか、その髪の毛どうしてん？！
どうやって寝たらその髪型になるん？！
起きてる時はイケメンやのに…残念やわぁ。
「のんちゃん、朝やで！今日お仕事早いんやろ？」
起きる様子がないので肩を叩くと…
桃「…うーん、うるさいなぁ。」
肩を叩いていた手を引かれ、布団の中へと引き寄せられた。
「ちょ、ちょっと、のんちゃん！！」
布団の中でのんちゃんの大きな体に抱きしめられて、
身動きがとれない。
私は抱き枕やない！という思いと、ドキドキが止まらない。
「ねぇ、のんちゃん、離して。」
ガチャッ
紫「おーいっ、望ぅ。もう起きやぁ。仕事遅れて
まうでぇ………
って、えぇぇっ？！どういう状況？！」
「たかくん、助けてぇ！！」
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作者名：サマンサ | 作成日時：2021年1月14日 23時
