立場逆転 ページ46
慌てたヒナちゃんの声がして、コーヒーをテーブルに置いたついでに声のする方へ目を向けると、フォークを持つおにーちゃんの手を掴むヒナちゃんと、口をもごもご動かすおにーちゃん。そして次に目に入ったものは、わたしが食べる予定だったケーキ。そのケーキのシンボル、いちごが、いない。
横「A、こっちにせえへんか?ちょっと違ういちごやけど、まだ食べられてへんで?」
村「なんなら俺の分も食べ!なあすばる!」
す「おおおおおう!なんぼでも食え!」
いちご。
いちごが、食べたかった。
おにーちゃんが、いちご取った。
おにーちゃんが、いちご取って食べた。
村「…すばる、これはあかん」
横「さっきと立場変わっとるやん。笑」
す「A?」
「…じゃ、2個食べる。ヒナちゃん、よこちょ、いただきますしよ」
す「おーい、A?」
「ヒナちゃん、クリーム美味しいね!よこちょのやつも美味しそう〜」
す「ほんま、堪忍やで?なあ、お兄にも一口「やらん。おにーちゃんはもう知らん。これでも飲んどき」
おにーちゃんの分のケーキを独り占めして、ヒナちゃんやよこちょのケーキも一口ずつもらう。いちごのうらみは恐ろしいもん。おにーちゃんなんか知らん。
猫舌なのを知ってるから、ケーキのために準備したコーヒーだけおにーちゃんの前に置く。ふーふーしながらちびちび飲んだらええねん。火傷せんよう気をつけて。
村「A、もう一口やるわ」
「ありがと〜♩ん!美味しい。よこちょのももっかいくれる?」
横「…あーん///」
「んー!おいしー!」
ヒナちゃんとよこちょが、拗ねた私を甘やかしてくれるのは小さい頃から変わってない。おにーちゃんと喧嘩したときは、すぐ2人に言いつけて、味方してもらってな。私が悪いときは、ちゃんと叱ってくれて、一緒に謝りに行ってくれて。
約3年ぶりの再会だけど、何もあの頃と変わってない関係が、純粋にうれしかった。
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おゆ(プロフ) - Nakamuさん» パスワード解除いたしました!!!お待たせしました!^o^ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Nakamu(プロフ) - 初めまして、続編のパスワード教えて下さい!!よろしくお願い致しますm(*_ _)m (2019年6月21日 9時) (レス) id: f5561078e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年4月17日 0時