確認 ページ43
す「……」
和室に入るなり、無言で見つめる、いや、睨みつけるおにーちゃん。声に出さずに、目だけでこんなに命令できる人おる? なにも言われてないのに、おにーちゃんがなにを求めているのかがストレートに伝わる。
緩いTシャツをズラして、遠山の金さん状態にして肩を出す。体を横向きにして、肩がおにーちゃんに見えやすいようにする。もう誤魔化しも効かない。自分で患部を確認すると、赤みがかっていて、たぶん青あざになりそうな感じ。
「…ほんとに、大丈夫だよ?」
す「怪我に大きいも小さいもないわ。」
「不可抗力みたいな感じで、Aが油断してたのもあかんかってん」
す「…」
「心配かけて、ごめんなさい。」
患部に合わせて湿布をカットして、ペタッと手際よく貼ってくれるおにーちゃん。私に怒ってるのか、私に怪我をさせた人に怒ってるのか、両方なのかは分かんないけど、超絶不機嫌。あー、どうしよう。眉間のシワがなくならない。おにーちゃんは全然口に出さないし、たくさんたくさん頭の中で考えてることも、表情に出さない。
「呼び出ししてきたんは、三年の女。
朝バスで一緒になる先輩の話したことあるやろ?あと、隣の席の忠義くん。」
素直に話し始めると、じぃっとこちらを見つつ、早く続きを話せと目が訴えてくる。和室の襖を開けっぱなしにしてたから、皿洗いが終わったヒナちゃんとよこちょがそのまま入ってきて、おにーちゃんの後ろに座る。ああ、2人の表情もこわいいいい。
「2人と仲良くするなって言われて、いやだって言っただけ。ただの、女子っぽい呼び出し。」
村「…A、ちゃんと話や?」
横「せやで。すばる、納得せえへんで?」
相変わらず無言を貫くおにーちゃんに、ヒナちゃんとよこちょが助け舟。おにーちゃんはもう見た目が輩のようになっている。怖すぎる。ヒナちゃん達がいてくれてよかったかもしれない。
「はい…タイマンじゃなくて、向こうは集団でした。ジャイアンズに囲まれて、壁に肩ドンされて怪我しました。たまたま友だちが連れてかれるとこ見てて、助けに来てくれました。」
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おゆ(プロフ) - Nakamuさん» パスワード解除いたしました!!!お待たせしました!^o^ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Nakamu(プロフ) - 初めまして、続編のパスワード教えて下さい!!よろしくお願い致しますm(*_ _)m (2019年6月21日 9時) (レス) id: f5561078e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年4月17日 0時