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体育館裏に着いたとき、壁際に詰め寄られるAちゃんを見つけた。駆け寄ろうとしたとき、集団の内の1人が声を荒げて、Aちゃんに向かって手を振り上げた。あかん、間に合わへんーーー!





安「Aちゃん!!!」




俺の予想と反して、Aちゃんは表情を変えず、振り上げられた手を掴んで叩かれるのを阻止した。手をあげられそうになったことよりも、俺がきたことに驚いている様子で、呆気にとられた表情で「ヤス先輩」と呟く。


Aちゃんの行動に対する驚きと、目の前で手をあげられなかった安堵感で戸惑っていると、後ろから足音が聞こえてきた。目線をそちらに向けると、大倉と呼びにきてくれた女の子。Aちゃんは2人に気づいとらんみたいで、俺を見つめたまま固まっていた。


集団の方にゆっくりと近づいていくと、Aちゃんに手を上げようとした女がわざとらしく掴まれた手首を摩り、痛いだのなんだのと騒ぎ立てる。それに便乗するかのように、周りの女共もやいやい言いよるけど、とりあえず放置。Aちゃんの無事を確認するのが先や。







安「Aちゃん、無理せんと言うて?肩…痛いんやろ?」





首を横に振って大丈夫、そう言いつつも、俺が肩に手を置いたときに、痛みで表情が歪んだのを見逃さんかった。一気に怒りが込み上げたけど、無理やり飲み込む。ここで俺が感情的になったらあかん。たぶん、大倉もおんなじ気持ちやと思う。冷静な表情で、今にも掴みかかりそうな光恵ちゃん?を止めとるけど、めっちゃムカついとるんが伝わる。





安「入学したての1年を、こんな大勢で囲って、どういうつもりなん?怪我までさしてーーー」


「ヤス先輩!!!!…も、いいです」


み「A!?もういいって、コイツらのこと許すん!?」





Aちゃんが、俺の言葉を遮って、制服の袖をキュッと掴まれる。光恵ちゃんが、納得できない様子で問いかけ、大倉も厳しい表情でAちゃんの言葉を待っていた。






「んー…今回は、ほいほい私が着いてきちゃったから。それに、みっちゃんが心配してくれたの嬉しかったから、それでいい。ヤス先輩も、忠義くんも、来てくれたの嬉しかったから、それでいい。

ただ…次は、許さない」

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おゆ(プロフ) - Nakamuさん» パスワード解除いたしました!!!お待たせしました!^o^ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Nakamu(プロフ) - 初めまして、続編のパスワード教えて下さい!!よろしくお願い致しますm(*_ _)m (2019年6月21日 9時) (レス) id: f5561078e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おゆ | 作成日時:2019年4月17日 0時

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