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思わぬヤス先輩の登場に、私だけじゃなくて、ジャイアン先輩達の動きも止まる。無意識だったけど、ジャイアン先輩を掴んでいる手に力が入ってたみたいで、ジャイアン先輩が、痛い、って小さく呟いた。
その呟きにハッとして手を離すと、ジャイアン先輩の手首は少し赤くなっていた。手首を抑えて、私を囲んでいたジャイアン先輩達が一歩後ろに身動ぐ。
「暴力とか、サイテー」
「ほんとほんと、いきなり掴みかかってくるとか、怖すぎ」
しずかちゃん先輩を守るジャイアン先輩達を優しい人だと思った自分に馬鹿野郎と言いたい。
ヤス先輩が来た途端、機転を利かせて私を悪者扱い。多数決には勝てません。しずかちゃん先輩は、ヤス先輩から見えにくい、一番遠くのジャイアン先輩の後ろに隠れるようにしている。
しょうもなさすぎて、反論する気も起きない私に、ヤス先輩が無言で近付いてくる。あ、ヤス先輩の後ろに、忠義くんと、みっちゃんがいる。いつの間に来たんだろう。
安「Aちゃん、大丈夫やった?」
大「光恵が呼びに来て、慌てて来たんやけど…ちょっと遅かったな」
ヤス先輩は、いつもの優しい笑顔で、忠義くんは、ぽんぽんと頭を撫でてくる。みっちゃんはずっとジャイアン先輩達の方を無言で睨んでる。
みっちゃんがヤス先輩達連れて来てくれたんや…やっぱり、みっちゃんは優しい。
「私は大丈ーっぶ、です。」
壁にもたれていた体を起こそうと自然に手を動かしたら、肩に小さく痛みが走った。ヤス先輩と忠義くん、みっちゃんは目を見開いて、いっせいに私の方を見た。「どこが痛いん?手?背中?」と、ヤス先輩が確認するように手を添えて、肩に手を置かれたときに、ピクッと反応してしまった。
み「アンタらーっ」
大「光恵!やめときや」
先輩達に掴みかかろうとするみっちゃんを、忠義くんが慌てて制する。みっちゃんは納得いかない表情で、ジャイアン先輩達を睨む。私の肩を優しく撫でていたヤス先輩が振り返って、ジャイアン先輩達の方を向いた。
安「ーーーーーなあ
怪我させたん、だれ?」
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おゆ(プロフ) - Nakamuさん» パスワード解除いたしました!!!お待たせしました!^o^ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Nakamu(プロフ) - 初めまして、続編のパスワード教えて下さい!!よろしくお願い致しますm(*_ _)m (2019年6月21日 9時) (レス) id: f5561078e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年4月17日 0時