やんきーくんと元やんちゃん【青】

新学期（青side） ページ4

「おかん、おはよぉ」


安母「章大、おはよぉ。…また一段と派手にキメてるなぁ。またセンセから電話くるんやろな。おかん、覚悟しとくわ。そんで、言うてやんねん。うちの子おしゃれやろー！！！って、自慢したんねん。」


「はははっ、そうやって笑って送り出してくれてありがとうなぁ。じゃ、行ってきます！」



安母「気をつけてな！行ってらっしゃい」









今日から新学期。春休み始まって染めた髪色、めっちゃ気に入っとって、そんままにしてもーた。まあええやろ。先生も俺がこんなんって分かっとるやろうし。





1年んとき、入学式から好きな格好して行ったら速攻で目つけらた。そんときはまだ、パーカー着たり鞄改造したりしとったくらいやったんに、今どきの先生は校則違反に厳しいねん。注意されて辞める、なんて考えないし、俺もお年頃やから(笑)反発精神もあって、次の日もっとド派手な格好したったんやけど。そっからは、言うこと聞かん所謂『やんきー』の括りにされとる。やんきーやない、って否定できん自分もおるから、仕方ないんやけどね。









「んあああ！！！チャリンコ、パンクして放置しとったんやった…今日はバスやな。」









学校まではバスで20分くらい。ちょうど良く来たバスに乗車する。一番後ろの一番端っこ。バス乗るときはなんかここに座ってしまう。雨の日以外はチャリンコの方が早いし、都合いいんやけど、はよ修理出そ。









(あ…あの子、同じ学校や。新入生っぽい)

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