やんきーくんと元やんちゃん【青】

夜ご飯 ページ18

pipipi…




「…あと、5分だけね」




pipipi…





「んー……ほんとにあと、5分だけ…」





pipipi…………









「ああああ寝すぎた！！！！おなかすいた！おにーちゃん帰ってきちゃう！おなかすいた！」









アラームのスヌーズ機能を駆使して、1時間も目覚ましと格闘してしまった。何度寝したことか…寝てるときは気持ちよくて、もう少し、もう少し、って気持ちになるけど、いざ眼が覚めると空腹感が襲ってきた。お腹が空いて力がでない。





お父さんと暮らした3年間で、家事はオールマスターした自信がある。料理はきらいじゃないし、自分が好きなものを作れば美味しく食べれるから、いかに手早く、美味しく作れるか研究した。





このペースで作れば、お兄ちゃんにも出来立て食べてもらえそうやな。と思いながら、肉じゃが、おひたし、お味噌汁、炊きたてご飯を準備していく。









す「ただいまー」


「おかえりー！おなかすいたー！」


す「おなかすいたて笑 作りながら言うことやないやろ。笑」


「もう出来るからご飯よそってください！」


す「あいあい」









大皿に盛られた料理を見て、にやにやするおにーちゃん。口には出さないけど、美味しそうって思ってくれてるのが伝わる。









す「A」


「んー、2倍で！」


す「ん」









おにーちゃんが自分の分のご飯をお茶碗によそって、スッとこちらに差し出す。その量をみて、自分が食べたい量をおにーちゃんに伝える。おにーちゃん、それだけしか食べないの？と毎回思ってしまう。

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