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   〜侵入者(7)〜 ページ29

ほんのり頬を赤くする二人だったが、ごほんと小さく咳払いをするゼンに白雪も正気に戻ったようだ。


『ゼン、顔赤いけどどうかした?』

「お前たちが、そ、その」

『ん?普通に話してただけ、だけど?』

「こりゃあ、大変だ。天然か」



オビが小さく呟いたのが聞こえたのか、クレアはチラリと振り向いた。



『続きはまた今度ね』



オビにだけ聞こえる声で囁かれ、一瞬不覚にもどきりと、したオビの表情を盗み見てから視線をゼンへと戻した。



「一件落着ですね、主!」

「誰が主だ。いいか、お前は俺の目の届く所にいてもらうからな…」

「そう警戒しなくても、あの子にはもう手出しはしませんよ、気に入ったし。あんたの為になりそうだ」



ゼンに胸ぐらを掴まれた状態で意気揚々と話すオビに、怪しむゼンは先程の光景を思い出す。



「クレアにも、近づくな」

「主の意中の人でしたか?それとも恋人…「違う!とにかくお前に話す謂れはないが、手を出すな」」

「どうでしょうかねぇ「わかったな?」肝に命じておきますよ、主」



少し含み笑いをしてから、何かあった時は主に許可を貰いにきますねと、忠告をすればきりっと睨まれたオビ。



「木々、ミツヒデーこいつなんとかしてくれ」



オビはゼンの手によって下へと落とされるが、難なく着地したようで、クレアも一緒になって下へと飛び降りる。



『あ、ミツヒデー遅ーい』

「クレア、お前気づいてたくせに。それに木々も居るだろ」



ゼンが下を覗けば、剣を構えているミツヒデと木々が居てミツヒデはわざとらしいぞ、と呟やいている。



「え!?木々さん達下に!?あ、ほんとだ…あの人何者なのかな。クレアさんもなんか打ち解けてるみたいだし…珍しい」

「さあな…俺にもわからんが、少し似てる気がしないでもないな」



着地したオビに舌打ちを打てば、ミツヒデと木々の間にいるクレアに視線を移した。


その視線に気がついたのか、不意に上を見上げたクレアは、ふふふと 微笑んだのだった。









ゼ(クレア、暫くそいつの面倒を見ろ。本当ならミツヒデにでも押し付けたい所だが)

ミ(なっ、ゼン酷くないか?押し付けるって)

ク(別にいいよけど)

白(素直ですねクレアさん)

ク(部屋に縛り付けとけば白雪と沢山会えるしね)

オ(え、扱い酷くないですか?)

木(それ位しなきゃ、逃げ出すでしょ)

ゼ白ミ(ありえる…)

ク(あたし縛るの得意だから、逃がさないよ?)

オ(卑猥に聞こえたのは俺だけ?)





.

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ , 従者   
作品ジャンル:ファンタジー
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紅羽(プロフ) - 侵入者(2)の最後の方のハルカ侯爵の台詞で「第二王子付き側近の」のあとの夢主の名前が変換されていませんでしたよ!とっても面白いです!これからも応援しています!! (2018年8月2日 13時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - 図書館戦争の続きが気になります (2017年8月28日 12時) (レス) id: 4d7851a43c (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - ゆりなさん、コメントありがとうございます!いまは、少し更新をお休みしてますが、これからも応援宜しくお願いします! (2016年4月2日 21時) (レス) id: 4a23c0f44d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - 何回読んでも飽きずに楽しませてもらいました!!途中にある絵も最高でした!オビかっこいい。。。クレアさんの書く作品大好きです。これからも応援してます! (2016年4月2日 21時) (レス) id: 46ce333a3a (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - かぷさん» 応援ありがとうございます!読みやすいと言っていただけて光栄です!私の小説から原作を好きになって頂けたんですか!感謝感激です!これからもコメント頂けると嬉しいです! (2016年2月12日 1時) (レス) id: 4a23c0f44d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クレア | 作成日時:2014年10月7日 0時

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